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医療・福祉施設の運営環境改善のポイント 院内物流エンジニアリング

SPD(Supply Processing and Distribution)って何?

院内物流エンジニアリングのお話をする前に、病院で物流を検討する場合によく使われる「SPD」について説明します。
SPDとは、病院内で使用される物品の調達や購入方法の選定及び発注から補充に至る物品の流れを効率的に管理していくことで、医療の安全性や業務軽減を図るものです。
つまり、病院の院内外を問わず、(1)物流管理業務、(2)調達・購買業務を合わせた病院に関する物流の仕組全般を「SPD」と呼びます。

図1 対象となる物品

図1 対象となる物品

診療所や小規模の病院では、医師や看護師等のスタッフが自ら物品管理・搬送を行なうケースがほとんどですが、中規模以上の病院では物品管理を専門に扱うSPD組織(もしくは外部の専門業者)を設置するケースがあります。院内の物品管理・搬送機能を集中して行なうことで業務の効率化を図れ、医師や看護師が物品管理業務から解放され患者さんと向き合う時間を増やすことが可能となります。
このように院内の物流を考えて行く際には、病院の規模や機能に応じたSPD組織の役割を検討しておくことが重要となります。

院内物流エンジニアリングと建築の深い関わり

病院の建設(またはリニューアル)を検討することは、より良い医療を提供するための改善手段の一つと考えられています。
しかしながら、建設には高いコストが発生する一方で、必ずしも使い勝手のよい病院が建設されているわけではありません。とりわけ部門間をつなぐ「物流」については、専門部門が集まった縦割りの組織である病院において、具体的な運用が詰められないまま計画が進んでしまうことも多いのが現状です。いざ新病院の運用が始まると、「スタッフが薬剤を取りに数百メートル走らなければならない」「エレベーターを物品搬送に使用するために患者さんが待たされてしまう」といったことが起きてしまいます。

このような物流運用の非効率を回避するために、大成建設は「院内物流エンジニアリング」の導入を提案します。院内物流エンジニアリングは、開業後の病院における物流運用状況を具体的に想定し、発生しうる課題を突き止めるとともに、最も効果的な物流運用が可能なプランの策定を支援するものです。

大成建設では、物流のエンジニアリングに40年の歴史があります。ここで培った物流効率化のノウハウを最大限活用し、「使い勝手が良く、患者さんにも喜ばれる病院づくり」を支援していきます。
今回は、院内の「モノ」の流れの効率化に着目した院内物流エンジニアリングについて紹介しましたが、次回は「ヒト」の流れにもフォーカスを当て、院内の円滑な運用を支援する為に必要となる「院内情報エンジニアリング」についてご紹介します。

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