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空港へ行こう! Vol.007 羽田空港第2旅客ターミナルビル

“空の玄関”の一翼を担う第2旅客ターミナルビル
到着コンコースのカーテンウォール

到着コンコースの
カーテンウォール

海をモチーフとした開放感あふれる美しいデザインが特徴の「第2旅客ターミナルビル」は、2004年12月のオープン以来、日々たくさんの人々に利用され続けています。その建設は、2002年2月、第1旅客ターミナルビルの東側に、3工区に分けて開始されました。
地下2階、地上8階、塔屋1階、延べ面積18万m2超の規模を誇り、そのうち大成建設としては、13万m2超を担当しました。

「羽田空港は日本の空の玄関ですし、大成建設としても開港以来継続して工事をしてきた経緯もあります。伝統ある羽田の所長に任命され、光栄であるとともに先輩たちが築いてきた発注者との信頼関係を守らなければならないと考えると緊張したのを覚えています。」と当時の気持ちを土屋弘志作業所長は振り返ります。

土屋 弘志 氏

土屋 弘志 氏

運行中の空港内での工事のため、空港機能に支障を来さないことが大前提となりました。煙や光を出すことは視認障害となる可能性があるので制限があり、高さや無線の使用等、さまざまな規制の中での工事となりました。また現場周辺ではモノレール延伸工事、駐機場エプロンの土木工事など、関連工事が同時進行していたため、これらの工事との調整もプロジェクトを円滑に推進するために不可欠でした。

「このような工事の場合、安全の確保と同時に、工事の攻め方がポイントになります。」
着工前から半年以上かけ、工法を何通りもシミュレーションして、最も効率的な工法と手順を採用しました。

曲線を生み出す施工力
チェックインロビー

チェックインロビー

既に、第2ターミナルを利用された方も大勢おられると思います。
地下1階から5階まで吹き抜けの大空間、明るい自然光のチェックインロビー、どこからでも海が見える出発ロビー・到着ロビー 曲線の美しさが目を引いたのではないでしょうか。

「建物の特性上、吹き抜け空間や大空間が多く、その施工をどのような工法で行うかが腕の見せ所でした。」

チェックインロビーの大屋根は中央で1/2円、サイドで1/4円と、翼を広げたようにねじりが加わっています。43本の張弦梁の長さが1本1本異なるので、トップライトや下部のルーバーまで組み込んで吊り上げました。
「長さ20m×幅4m 重さ8トンのユニットが吊り上げられていく様は感動ものでした。」

マーケットプレイス

マーケットプレイス

「また第2旅客ターミナルビルの象徴である中央吹き抜けのマーケットプレイスは、ガラスを多用しているうえに、曲面の仕上げが多く、取り合い部の納まりが難しいのです。中央部のガラスの吹抜け部分の鉄骨は、パイプトラスの溶接構造で溶接によるひずみや縮みの精度管理は非常に難しい施工でした。本社の技術部門の支援を受け、構造解析した結果を施工に生かし、複雑な形状をすっきりと見せることができました。」

到着コンコースのカーテンウォールについては、海からの風をまともに受けるので耐風圧や水密性等に関する実験を繰り返し実施しました。

まさに技術部隊と施工部隊双方の技術力によって生み出された美しさなのです。

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