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ハイテク都庁が新宿を変える、東京を変える。 Vol.004 東京都庁

超高層ビル群の中で、ひときわビッグな摩天楼
工事の様子

工事の様子

第一本庁舎は、地下3階・地上48階建て、高さ243m。日本有数の超高層ビルであるとともに国際都市TOKYOの顔でもある。
243mの高さの割に、地下はたったの20mと聞くと、ちょっと意外な感じがするかもしれない。そこで地下躯体と地上躯体の重量比を見てみると───。

新宿の夜景

新宿の夜景

2階から上の地上躯体の重量は、鉄骨・外壁PC板・床コンクリートを合計して約12万t。それに比べて地下から2階までは、ほとんどコンクリートであるため、鉄筋と合わせて約20万t。重量は地下躯体の方がずっと重いのである。スリムなプロポーションを持つ第一本庁舎だが、意外と重心は低く、耐震の面から見ても安心というわけである。

予定どおりの積層工法開始の鍵

当時は仕事量がオーバーフローしている状況であり、施工にあたり建築資材を一社に一括して発注することが難しかった。そのため少しずつ分散して発注せざるを得ず、その分、工場検査など管理に手間と時間がかかることになる。

そこで、少しでも工程の効率化、労務の省力化を促進するため、大幅な工業化(工場生産)が図られた。たとえば、地下躯体。大梁・小梁・床板などを可能な限りPC(工場生産)化した。
また、高層階床も、設備・電気の配管を地上で組み込んだ「ユニットフロア」を使用した。

地上躯体工事は、まず鉄骨を、正面玄関となる2階から、吹き抜けエントランスホールとなる3、4階を経て5階まで一気に建てた。
そして5階の床コンクリートを打設後、6階から48階までを積層工法で施工した。

地下躯体は、基礎梁から始まって地下3階から順に各階床のコンクリートを打設し、1階床コンクリート打設後、そこを作業床として、「ユニットフロア」の組み立てが行われた。

総監督である鈴木建夫所長は、「タワークレーンなどの機械の揚重能力によって1日に取りつけられるユニットの数が決まっているので、積層工事の取り掛かりが遅れれば、そのまま竣工に影響が出ます。だから、積層工法を予定通り開始させることが、工事全体の大きな節目でした。」と語った。

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