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老舗の銭湯を末永く展開し、お客様に最高のひと時を提供してまいります。

圓山商事株式会社
横山 正敏 様

分野

その他サービス

江戸時代の文久3年(1863年)に、現在の銀座8丁目に開業した金春湯(こんぱるゆ)は、圓山商事株式会社様が管理・運営されている賃貸オフィスビル「金春ビル」内にあります。
築50年以上を経る金春ビルは老朽化が進んでいたため、金春湯を訪れるお客様や入居されている各テナント様に、これからも安全かつ快適に建物を利用していだけるよう、耐震補強工事を行うこととなりました。

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その第一段階として、金春湯の施設内に耐震補強材を配置するとともに施設の機能性やデザインのバリューアップを行う第一期工事を、大成建設の設計・施工にて2014年3月に完了しました。
圓山商事株式会社 横山正敏様にお話しを伺いました。

─金春ビルには、御社が管理・運営されている金春湯をはじめ、飲食店など多業種のテナント様が入居されています。
大正10年の金春湯

大正10年の金春湯

金春湯を創業した当初は木造建ての銭湯でしたが、昭和32年にビルへと改築し、ビル内に銭湯を構える現在の形になりました。

今回の耐震補強工事を計画するにあたり、工事中も入居されているテナント様には通常通り営業していただけることを最も重要視しました。また賃貸オフィスビルという建物用途を考慮して、耐震補強によって建物の外観が損なわれたりしない方法を望んでいました。

─そのようなご要望をお持ちの中、大成建設をパートナーに選んでいただけた理由はどのようなことでしたか?

情報収集をしている過程で大成建設をはじめ、数社の建設会社と意見交換をさせていただきました。大成建設の提案を知る以前は多くの見解において、「建物1階のショーウィンドウの部分に耐震補強材を入れる方法が最も有効であり、工事期間中はテナントに一時退去してもらうしかない」ということでした。

一方、大成建設からは「浴室のエリアだけで耐震補強を行うことができます。工事中は銭湯の営業のみ一時休業となりますが、ほかのテナント様には通常通り営業していただけます」という発注者の立場に立った良案を提示いただきました。

─特にどのようなソリューションをご評価いただけていますか?

大成建設は、ただ耐震補強部材を浴室エリアに配置するだけでなく、浴室を利用する人の使い勝手や安全性、また耐震補強後の浴室の景観についても考慮したうえで「どのような耐震補強部材を採用するか」について検討してくださいました。その結果、2層をまとめて大ブレースで補強するという予想外の方法を提案してくださいました。さらに、大梁から上の部分をガラス貼りとすることで、2層吹き抜けの上部まで見渡すことができるようになりました。

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耐震ブレース

耐震ブレース

脱衣所からは浴室の上部まで見渡すことができ、新たに描かれた富士山のペンキ絵が目に飛び込んできます。耐震ブレースの存在は全く気にならず、より開放的な空間をつくっていただきました。とても感謝しています。

日本で2人しかいないペンキ絵師のうちの1人、中島盛夫さんの作品がご覧になれます。男湯(左上写真)と女湯(右上写真)で異なる富士山が描かれています。
日本で2人しかいないペンキ絵師のうちの1人、中島盛夫さんの作品がご覧になれます。男湯(左上写真)と女湯(右上写真)で異なる富士山が描かれています。

日本で2人しかいないペンキ絵師のうちの1人、中島盛夫さんの作品がご覧になれます。男湯(左上写真)と女湯(右上写真)で異なる富士山が描かれています

─先ほど、金春湯を見学させていただきました。
今回のリニューアルで刷新された部分と、昔ながらの趣を復元されている部分とが見事に融合していますね。

長い歴史のある銭湯ゆえの、あたたかい昔ながらの雰囲気を残したいと思い、例えば番台や神棚、浴室を彩るタイル絵などはそのまま保存し、傷んでしまったタイル等は既存の趣と同じ雰囲気で復元することをお願いしました。中でもタイル絵は今では再現が不可能な年代物であるため、現場の方々が一枚一枚ていねいに保存・復元してくださいました。

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─日本の伝統文化の一つである銭湯を、今後も銀座で営業されていくにあたり、どのような展望をお持ちですか?
圓山商事株式会社 圓山様(左から三人目)、横山様(左から四人目)、大成建設担当者一同

圓山商事株式会社 圓山様(左から三人目)、
横山様(左から四人目)、大成建設担当者一同

昔ながらの銭湯には、老若男女問わずに誰もが心地よいひと時を共有できる雰囲気、空間が存在しており、普段は交流しないような方たち同士の社交の場としての役割があります。銀座には、金春湯を含む2軒しか銭湯は残っていませんが、長年ファンでいてくださるお客様や、初めて訪れてくださるお客様に最高のひと時をこれからも提供していくため、この地で頑張っていきたいと思います。

─どうも有難うございました。

金春湯 公式ホームページ

(取材日 2014年2月27日)

※本コンテンツに記載された情報(役職、数値、固有名詞等)は初掲載時のものであり、
閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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圓山商事株式会社 金春ビル

江戸時代から続く銭湯を安全に運営していくため、建物の耐震補強を行いたい。

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