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次の100年に向けて、“人”も“環境”も大切にし生真面目にやっていく企業でありたい。

松山油脂株式会社
代表取締役社長 松山 剛己 様

分野

医薬品

「ここが、工場なの?」河口湖から10分ほど、富士スバルラインの近くにその工場はあります。
前面の産業道路から少し後退したところにある工場のエントランスまでは、枕木が敷かれ緩やかなスロープとなっています。赤松林の伸びやかな垂直性と建物の水平の対峙が美しく、リゾート施設のような趣です。
2008年7月、梅雨がまもなく明けそうな午後に松山油脂様の富士河口湖工場を訪れました。

松山油脂株式会社様は、100年続く化粧品・石鹸製造企業です。今回は代表取締役社長 松山剛己様にお話を伺いました。

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─工場とは思えないようなエントランスですね。
エントランス

エントランス

初めていらっしゃった方にワクワク感を与えることができる外観になっています。車を停めて枕木のスロープを歩いてくる、それだけで皆さん「素敵ですね」とおっしゃいます。
この施設の良いところは、本来矛盾するところのデザインと機能性が上手くマッチできているところです。

─数社によるプレゼンテーションの結果、当社に発注していただきましたが他社と比較して当社のプランはどんなところが良かったのでしょう。

大成建設さんとは、インターフェックスでブースに立ち寄らせていただいてからのお付き合いです。当初は我々の規模からいってお願いするのは難しいかなと思っていましたが、大成建設さんのプレゼンテーションから一緒にやりたいという意気込みを強く感じました。提案の内容も傾斜地を上手く利用し、モノの移動が少なく済み、外観のデザインも良いが、使いやすそうな工場だなという印象を受けました。

僕らの身の丈にあった、僕らが使いやすく将来の変化にも対応できそうな柔軟性をもったプランの提案でした。
大成建設さんが、そこまで相手企業のことを考えて提案してくれるということに驚かされました。

─工場が稼働して2年ほど経過していますが、現状はいかがですか?

化粧石鹸、透明石鹸、スキンケアと3つの製造エリアに分かれていますが、搬入される原材料はコアに集まるため、それぞれの製造エリアへのリフトの移動は最低限で済む合理的な流れが実現できています。

化粧石鹸製造室

化粧石鹸製造室

スキンケア製造室

スキンケア製造室

また、製造しながら材料が上から下へ移動する流れになっており、無駄な動きがなく効率的になっています。当初の予定より従業員の数が増えてしまい更衣室が少し手狭になっていますが、それぞれの生産スペースが広くフレキシブルで使いやすいです。

─ところで、なぜこの土地に工場を建てることとなったのでしょうか?

東京の墨田区に本社がありますが、手狭になってきたこともあり10ヶ所ほど工業団地を視察していました。私としては新工場を作るならその場所に自分が転居しても良いと思える場所が望ましいと考えていました。

そんな中、富士河口湖町で誘致しているこの場所に出会いました。富士河口湖町としては、富士山麓のイメージにあった企業を探されていたようで、松山油脂という企業名に「油」を使っている企業は、イメージと違うと思われていたようなのです。しかし何度かご説明に伺い、我々の企業姿勢などをご理解いただきご承諾いただきました。

─今日お伺いして、石鹸やスキンケア商品などを作られている御社のイメージとぴったりな場所だと思いました。

画像そうですね、我々もそう思っていましたが、建物が建つまではイメージしにくいです。
工場が完成して町や県の方も視察にいらっしゃいましたが、この場所にマッチしている建物だと誉めていただきました。デザインが良かったですね。

今後海外に進出するかは未定ですが、富士山の麓で作っているというのは海外においても大変良いイメージだと思います。

─本日お伺いして感じたのは、社員の方々が気持ちよく挨拶してくださいます。

社員には、3つのことをお願いしています。

  1. 挨拶をしっかりしましょう
  2. 人の話を聞くときの態度を心がけましょう
  3. 整理整頓清掃をしましょう

現在もっている能力というより、「素直さ」と「相手に対する思いやり」を持っている「意識レベル」の高い人を採用しようと考えています。

─富士河口湖工場の建設のコンセプトに「環境共生工場」というキーワードがありましたが、エコロジーに対する意識が高いのですね。

企業がエコを意識するのは、社会的責任として当然であり、声高に言うつもりはありません。環境教育を通じて社員のモチベーションにつながるきっかけになれば良いと考えています。木を切ったなら枕木やルーバーとして利用する、年4回は山を清掃するなど、身近なエコを通して資源を大事にしようとする意識をもてば生産性も上がります。

将来はオーガニックファームをやりたいと考えています。社員が誇りを持ち続けることができる企業でありたいです。

─今回のプロジェクトでの大成建設の仕事ぶりはいかがでしたか?

いいものを作りたいという気持ちが、プロジェクトに関わる皆さんから感じられました。
工事中は現場によく足を運びましたが、作業所では夜も遅くまで働いていらっしゃいましたし、工事の進捗管理も徹底されていました。とにかくチームワークがいい会社だと感じました。
また、私がちょっとアイデアを出すと専門家の人たちが意見を乗せて返してくださり、同じ意欲を持ってアイデアのキャッチボールができる素晴らしい時間でした。

─今後、大成建設に期待したいのはどんなことでしょう。

大企業になりすぎないで欲しいですね。
このプロジェクトは、大成建設という会社が私達の目線で、良いものを作ろうという意識で取り組んで下さいました。
今後も、どんな大きなプロジェクトであっても、ただ作るのではなく、より良いものを作る意識をもって工夫しながら取り組んでいって欲しいです。

私達は、大成建設の皆様が一生懸命に建ててくれた工場に対して感謝しながら大切に使っていきます。

─今後の御社のビジョンをお聞かせいただけますか?

画像今年、松山油脂は100年を迎えました。そして別会社であるMARKS&WEBは8年目を迎えています。さらに100年先まで続けていけるように、しっかり考えながら事業経営していきたいです。
人を大切にし、環境も大事にし、小さいけれど生真面目にやっている、商品を売るのではなく、企業に共感して皆様に応援される、そんな企業でありたいと思っています。

将来的には、有機栽培のファームを作り、自分たちで土を作り、栽培し、取れた植物のエキスを化粧品として活用していくという夢を持っています。自分たちの目の行き届く範囲内で責任を持ちながらものづくりをし続けていきたいです。

─本日はありがとうございました。

※本コンテンツに記載された情報(役職、数値、固有名詞等)は初掲載時のものであり、
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松山油脂株式会社 富士河口湖工場

富士の麓で、豊かな自然環境に溶け込んだ環境共生工場をつくりたい。

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