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素晴らしいですね!ときめきをもってこの施設を使ってほしいです。

味の素株式会社
執行役員 食品カンパニー 加工食品開発・工業化センター長 久塚 智明 様

分野

食品

「AJINOMOTO」の赤い文字が一際目立つ真っ白い近代的な建物は、2006年6月に竣工したばかりの「味の素株式会社食品グローバル開発センター」です。京急川崎駅から2駅目、「鈴木町」駅に降り立てばすぐわかります。開放感あるエントランスに迎えてもらうと、受付周辺に展示コーナがあり「味の素」から始まり、「サラリア」「Cook Do」「クノール」など見慣れた商品や、世界各地で発売されている商品が展示されています。

光が差し込む明るい館内に案内され、エレベーターを降りますと少し驚きます。通常のオフィスでイメージする廊下と居室という構成ではなく、居室と廊下を隔てる壁もドアもないのです。机と椅子が各所に置いてあり、いつでも、どのタイミングでも打ち合わせができる空間となっています。
通常のオフィスとは少し違う空間で久塚役員に爽やかに迎えていただきました。

─食品グローバル開発センターの完成後の印象はいかがですか?

素晴らしいですね。大成建設さんと我々で、新しい価値を生み出す研究所ならではの「建屋」や「機能をもつ施設」にしていこう、とお互いに意見を出し合いプロジェクトを進めてきたのですが、見事実現していただきました。

これまではメーカ主導型大量生産が普通でしたが、現在では個人の好みも社会環境も多様化し「お客様が欲しいのはこれではないでしょうか」という未来市場への提言が必要になっています。
R&Dを進める立場として、この空間をいろいろな知識を持った人同士のディスカッションができ、新しい組み合せや新しい価値を生み出していける環境にしていくのが必要です。

東側夕景

東側夕景

─このスペースが研究者の方の創造力を刺激する空間となりうるのですね。
コミュニケーションエリア

コミュニケーションエリア

私はセレンディピティ(serendipity)を意図的に生み出せる施設というのを意識してきました。
偶発的な発見を意図的に起こすのは無理です。しかし環境を整えてあげることで起こりえなかったセレンディピティが起こるかもしれないのです。
旧施設では、部門ごとに分散化された建物となっていたので、他部門との交流がなかなか生まれませんでした。今回完成した施設では、フロアは違ったとしても同じ施設内に各部門を包含できるようになり、実験室と居室の出入りの中でコミュニケーションが生まれる機会を持てる空間ができました。

今後、研究段階で何かに困った時、ごく近いところにソリューション能力を持った人を発見するなど、違う専門性を持った人同士の対話が自然に生まれてくる予感を感じています。
まだ実験室が旧施設から移動しておりませんので、9月以降、組織を越えてのコミュニケーションが活発になってくると思います。
しかし研究者達が忘れてはいけない事は、偶発的な発見とは日ごろの努力が伴ってこそ生まれる発見であるという事です。

─現状では大変ご満足いただいているようですが、コンペで大成建設を選んでいただき、設計段階から施工まで大成建設の仕事ぶりはいかがでしたか?

コンペの段階でもクラスター型の施設提案をしてきた企業はありませんでした。
我々の抽象概念を具現化することは難しい作業だったと思いますが、設計をする方々は、設計力はもちろんですが、我々と同じ気持ちになって我々の要望を具現化しようと一生懸命取り組んでいただきました。
50回にも及ぶ打合せを重ね、工事中でも大成建設さん側から変更したいという意見が出てくるなど、お互いがよりよいものを作り上げたいという連帯感を感じました。

大成建設さんは、この施設に“100のサプライズ”を込めてくれました。カーペットの色や窓の大きさや形まで、施設の中でさまざまな事が意味をもって「機能」するように、ご提案をいただきました。我々のフィロソフィー(philosophy)を理解していただけたからこそだと思います。

クラスター型配置

クラスター型配置

─“100のサプライズ”とはどのようなものですか?

研究成果を守るための「免震構造」や大成建設さんが新開発された熱空調負荷を低減させる「コンパクトダブルスクリーン」、女性陣に好評な「床吹出し空調」、また夏に冬のメニューを試作する際に、光、温度、気流という五感で季節を体感できる臨場感あふれるプレゼンテーションルームなど、さまざまな技術を投入していただきました。我々と対話する中で、想定しないことや、新しい発見が生まれ“100のサプライズ”としてまとめることができたのではないでしょうか。

我々も社員に“100のサプライズ”を理解してもらい、ときめきをもってこの施設を使ってほしいです。

─「自然な環境の中で人と人、人と自然が対話する研究所」というこの施設のコンセプトは反映されていますか

エントランスやリサーチガーデンの木々の成長、窓の明かりから差し込む太陽の光など、日々の変化、季節の変化を施設内に居ながら感じることができるでしょう。
R&Dというのは昨日と違う価値を今日作り未来に繋げていくことです。変化を受容し自らも変わっていかなくてはなりません。
実験室も閉鎖された単なる実験室に留めるのではなく、フレキシビリティのある空間となっています。時代の変化とともに、ある種のフレキシビリティをもち、変化していくことを肝に命じる必要があるでしょう。

ゲストハウス

ゲストハウス

エントランス

エントランス

R&Dには正解がありません。社会に未来にどう貢献していけるか、“ここ”にいながら世界を感じ、“ここ”にいながら別の季節を感じ、“ここ”にいながら場面場面を捉えていき、見えないものが見える習慣を意識していかなければなりません。

基礎から開発、応用、商品化までのあらゆる部門の専門家を一堂に集め、また、グローバル企業として海外との交流を加速させる「世界の人々においしさと健康を提供し、消費者の方々にも開かれたセンター」を目指します。

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