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我々のニーズに何としてでも応える姿勢と技術力が信頼に繋がりました。

株式会社ニコン
調達工務部ゼネラルマネージャー 藤原 正 様

分野

電子デバイス

前号でご紹介した株式会社ニコン様の「ニコン熊谷製作所8号館」では、2011年の本格的なフル稼動に向けて準備が着々と進んでいます。
今回は株式会社ニコン調達工務部ゼネラルマネージャー 藤原 正様と、現場の総指揮を取った大成建設 五條 俊 作業所長にプロジェクトを振り返っていただきました。

株式会社ニコン 調達工務部ゼネラルマネージャー 藤原 正 様

株式会社ニコン
調達工務部
ゼネラルマネージャー
藤原 正 様


大成建設株式会社 作業所長 五條 俊

大成建設株式会社
作業所長 五條 俊

─2008年のリーマンショック影響下で、ニコン熊谷製作所8号館プロジェクトはスタートしました。

画像藤原様:
液浸露光装置の更なる生産・開発には最高の環境を備えたクリーンルームを新たにつくることが必須であり、熊谷製作所において十数年ぶりに大規模工場を新設することになりました。同じ敷地内にある既存工場は全て設計事務所を含む分離発注方式で建てており、熊谷製作所として設計から施工まで一括して発注したのは今回の8号館が初めてでした。

私はグループ会社の建物の新設プロジェクトに何度か携わる中で、一括して発注する方が分離発注するよりも工期やコストの面でメリットがあると感じていましたが、当社のプロジェクト担当者の中には新しいやり方に対して疑問や不安を抱える者もおり、説得に努めました。

五條所長:
私はコンペにも出席しておりましたが、ニコン様の厳しい視線を感じながらのプレゼンテーションだったことを覚えています。
大成建設をパートナーに選んでいただいてからも、ニーズに合う機能と品質を実現するための設計提案がニコン様の採用されてきた従来の方法と異なっており、担当者の方々に納得していただけるまで当社の各部門のエキスパート達が何度も説明をいたしました。そのような姿勢に共感していただき、新しい工法と技術にも納得していただき、建物の工事が始まる頃にはお互いに意思疎通が取れる良好な関係が築けていました。

─コンペでは、当社の提案のどのような点が決め手となりましたか。

画像藤原様:
厳しい工期やコストの制約の中で、私達が望むことを何とか形にしようと知恵を絞ってくださったことです。
例えば、建設当時はちょうど鉄骨の価格が高騰していた時期でしたが、既存工場が全て鉄骨造のため8号館も鉄骨造にするという先入観に皆が囚われていました。
一方で、大成建設さんだけは鉄骨鉄筋コンクリート造で建てることにより短工期も実現できるプランを提案してくださり、見事に具現化してくださいました。

五條所長:
鉄骨造よりも工期がかかる鉄骨鉄筋コンクリート造を実現するため、鉄筋を先に組んでから鉄骨を組み立てる「先組み工法」を採用したのですが、建設エリアが既存工場に挟まれた狭小エリアであったので大変苦労しました。

─その他にも、現場で採用した特徴的な取り組みはありますか。

五條所長:
今回は「クリーンアップ施工」を採用し、施工しながら建物のクリーン度を高め、完成後すぐに使用していただけることを目的としました。建物を作ることとクリーン度を高めることを両立していかなければならないので、苦労も倍増しました。
工程の節目で、現場が進まない時期があり、社員の士気を上げる必要性を感じ、10日間で意識改革することを目標とした「Change in 10Days」というキャンペーンを行いました。「Change in 10Days」と書いた200枚以上の張り紙を作業所の至る所に貼り社員を鼓舞していくうちに、皆のクリーンアップ施工に対する意識が変わっていくのを肌で感じました。

藤原様:
「何としてでも要求に応えるようにやり遂げる。」という意識が凝縮した現場でしたね。私は定例会議にも参加しましたが、とても緊張感のある雰囲気の中で皆が一体となって8号館を作り上げていこうとしている様子を目の当たりにしました。
新築案件に携わる機会は稀ですから、当社の若手社員には今回のプロジェクトを通して是非何かを体得してほしいと話しておりました。とても良い機会になったと思います。

─最後に、プロジェクトを振り返って一言お願いします。

藤原様:
当社にとっても、また大成建設さんにとっても勉強になるプロジェクトだったと思います。大成建設さんにはこれからもクライアントの意向を汲み取り、本当に求めているソリューションを提供し、顧客の夢を実現する会社であって欲しいです。今後の対応も含めて、お互いに充実した仕事ができる関係でお付き合いしていけたらと思います。

五條所長:
「短工期・ローコストを実現するためには何でもやる。」と覚悟を持って取り組む我々のやり方に、ニコン様の担当者の方々にもご理解をいただき、着工する前の準備段階から色々とご協力いただきました。プロジェクトの目標を共有して互いに一丸となって進められたことがプロジェクトの成功につながりました。新しいニコン熊谷製作所8号館から、半導体産業を牽引する技術や製品が生まれることを楽しみにしております。

─ありがとうございました。

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(取材日 2010年7月8日)

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