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キャンパスづくりは知的生活空間をつくること、そしてキャンパスは育てるものです。

学校法人 東京経済大学
副学長 常務理事 教授 陣内 良昭 様

分野

教育・文化

周年事業でも、大学自らが企画・立案し、キャンパスを育てるという基本姿勢が貫かれています
つねにトータルな視点からキャンパスをつくります

2000年、創立100周年を迎えた東京経済大学様。前身は国際的に活躍できる人材育成を目指し1900年に現在の東京・虎ノ門に創立された大倉商業学校。1946年には現在の国分寺キャンパスに移転、その3年後には大学に昇格することで「第二の建学」を果たし、ビジネス界を担う多くの人材を輩出してきました。
経済学部、経営学部に加えて、1995年には日本初のコミュニケーション学部、2000年には現代法学部を新設、また継続的に哲学、歴史、文化など幅広い分野の教員・研究者を集めることを通じ、高度な知性が集結する大学としてその存在は海外にまで知れ渡っています。

1996年4月には、「ゆとりあるキャンパスを求めて」というキャンパスビジョンを発表し、次世代のキャンパスを明確に方向づけています。それは、キャンパスをつねに育て続けること、それも建物だけでなくランドスケープも含めたキャンパス全体を、という東京経済大学様の基本姿勢を明示するものとなっています。
100周年を契機としたキャンパスの再構築は、そのビジョンの実現の一環でした。いまも、そしてこれからも、東京経済大学様のキャンパスへの熱い想いは着実に継承され、いまも20年後を見据えた新たなビジョンの構築が進められています。

キャンパスの原風景と「学び舎」としての雰囲気を尊重すること

100周年事業は、100周年記念館をはじめとした4棟の校舎の建設、正門と守衛所の新設、正門からキャンパス内へと続く並木道の整備といった大掛かりなものでした。100周年記念館は、建学の精神を継承すべく、ファサードデザインに旧大倉商業学校のモチーフを取り入れています。

キャンパスの再構築は、中心となる動線軸を南北軸から東西軸に変えるという大胆なものであり、東西に長く展開するキャンパスが奥行きのあるより豊かな場として感じられることを意図しました。新たな東西軸の西側に正門を設け、さらに正門から東西軸に沿ったランドスケープの整備を行っています。
虎ノ門からの移転時には周辺に色濃く残っていた武蔵野の風情を再創出するために、既存樹木に加え武蔵野の林をイメージさせる植栽を行い、正門や並木道の舗道も、自然な色や素材感のあるインターロッキングタイルで構成しています。これは落ち着きがあり実直な校風を反映する「学び舎」としての雰囲気をたたえたキャンパス全体との調和を考慮してのことでもあります。

噴水

噴水

100周年記念館

100周年記念館

インタビュー

現在、東京経済大学様の副学長、常務理事であり、キャンパスの将来を考える「キャンパス整備計画検討委員会」の座長も務めていらっしゃる陣内良昭教授に、キャンパスづくりに対する姿勢や実際のアクションについて伺いました。

─いまも継続的、積極的に取り組まれているキャンパス再構築にはどのような想いを込められてますか。

キャンパスの再構築ということに関しては、1995年、コミュニケーション学部新設の際の6号館の新築がその端緒だと言えます。

その後、1996年4月、「ゆとりあるキャンパスを求めて」という答申を発表し、継続的な行動として展開することになりました。東京経済大学は、現在、経済学部、経営学部、コミュニケーション学部、現代法学部と4学部構成ですが、コミュニケーション学部新設以前は経済・経営の単科大学でした。
しかし、単科大学の間も、哲学、歴史、文化など一般教養系の優れた教員・研究者を集め、学生も専門以外の多様な知識、知性に触れることができる、高度な知的集団を形成してきました。

本学がもっているこの知の総合性にふさわしいキャンパスをつくっていきたい、というのが学部新設、環境整備も含めたキャンパスの再構築に着手した際にいだいた願いでした。

─当社もお手伝いさせていただいた2000年の100周年事業の感想をお聞かせください。
桜並木

桜並木

100周年記念館をはじめとした4棟の新築、正門の新設、ランドスケープの整備をお手伝いいただいたのでしたね。
西門は以前からあったのですが、90%の人が利用するということもあり、新たに正門としてつくり直して守衛所を設けることで、学生・教職員にとっての利便性、あるいは外部からのゲストへのホスピタリティを高めようとしました。そしてキャンパスの中心軸を南北から東西に変えることで、東西に長いキャンパスをさらに広く見せることができたと思います。さらに、特徴的なのが正門から、キャンパスの中心軸として新たに設けた東西軸のランドスケープデザインですね。

本学からは武蔵野に昔からある雑木林を髣髴とさせる緑と桜並木を、門や舗道の素材もできるだけ自然なものを、という基本方針を提示し、大成さんのランドスケープアーキテクトの発想やデザイン力を大いに活用させていただきました。モニュメントやライトアップの提案も受けましたが、出来るだけ自然に、実直にということで、部分的な実現にとどまっています。キャンパスの正門から見えるランドスケープ、基本計画としては成功したと思っています。

─東京経済大学様ならではのキャンパスの魅力とはなんでしょう。
新次郎池

新次郎池

この地の原風景でもある武蔵野の雰囲気、実直な学風にふさわしい落ち着き、が個性だと思っています。
人工的な感じを受けない樹木、緑の背景に佇むコンクリート打放しを基調にした建物で構成された風景です。個人的には、キャンパスの理想像は英国のケンブリッジ大学を構成する31のカレッジ、煉瓦の色や肌合いが印象的なキャンパスです。

本学の北側にあった以前の正門、守衛所、そこから銀杏並木に沿って続くキャンパス内へのアプローチに使っていた煉瓦の雰囲気、純白の花とのコントラストなどは、武蔵野風景や実直な本学の学風ともうまく調和するのではないか、とも考えています。また、これからますます大切にしたいのは図書館下の新次郎池です。これは天然の湧水で、この地の自然環境のよさのシンボルとも言えます。

─これからのキャンパスづくりについてどのようにお考えですか。
100周年記念館

100周年記念館

基本的な考え方はいままでと変わりません。キャンパスづくりは学生、教職員、卒業生ならびに外部からの訪問者など知を求める人の生活空間をつくることであります。そしてキャンパスはわれわれ自ら育てるものであると考えています。そのためにはOB・OGを含め学内外の様々な方の意見や提言に耳を傾けます。そして建物だけが主役ではなく、つねにキャンパス全体をその対象にすべきです。
いま「キャンパス整備計画検討委員会」という組織を学内で立ち上げ、年度内を目途に20年後のキャンパスビジョンを描こうとしています。安心安全、機能的、快適、そして美しいキャンパスを実現するよう取り組んでいます。

私は、東京経済大学に通い始めて28年、教員生活は24年になります。強い愛着を持っています。これからも、国際的に通用するようなクオリティの高い、知性あふれるキャンパスづくりを続けていきたいと思っています。

─どうも有難うございました。

(取材日 2007年7月)

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