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教育や研究に支障なく、いかにキャンパスを充実させていくかをつねに考えています。

学校法人 武蔵野大学
学院長 田中 教照 様

分野

教育・文化

時代を超えてつねに魅力的なキャンパスであり続けたい
伝統を新たな時代の魅力に変えるキャンパスづくり

武蔵野大学様は「仏教精神を根幹とした人格育成」を理念として、1924年築地本願寺内に「武蔵野女子学院」として創立し、1929年築地より現在地に移転しました。
創立より80年以上にわたり、次代を切り拓く社会を創造する人格・人材を育成してきました。2004年には男女共学へと移行。また同年には武蔵野大学様はじめての理系学部である薬学部を新設しています。大学設置基準の改正により可能になった薬学部新設の先駆けの一校でもあります。医薬分業という医療行政の方向性から、調剤薬局など医療の現場で働く薬剤師の育成が社会的に強く求められており、従来からある学部に加え、より多彩で人間的な魅力あふれる人材を世に送りだそうとしています。

大学としてのブランディングの確立は、時代の変化に応える柔軟さにつながる

武蔵野大学様は2003年に武蔵野女子大学を武蔵野大学に名称変更されました。
その前年からは、「武蔵野ブランド構築プロジェクト」を発足させ、これからの時代の必要とされる大学としてのビジョン、ブランド構築に取り組まれています。ブランドの確立は、学生や教職員がつねに切磋琢磨し、人間としての幅や奥深さを育む場として、時代の変化の中でキャンパスをつねにベストな状況にしようとすることを目標としています。

時代の変化への対応の象徴ともいえる薬学部棟の建設にあたっては、これまで同校にはなかった薬学の研究・教育に必要な新たなノウハウが必要とされるため、薬学部の施設づくりに実績のある複数の施工会社を指名し施工提案コンペを実施され、より良い施設づくりを目指されました。
その後も部室が集まる学友棟の新築や継続的な営繕も行われていますが、いずれも80年の歴史を経たキャンパスの歴史的な魅力や豊かな緑を損なうことなく次世代のキャンパスをつくることを目指されています。

武蔵野大学 五号館前

武蔵野大学 五号館前

武蔵野大学 学友棟

武蔵野大学 学友棟

インタビュー

武蔵野大学学院長であり、武蔵野女子学院中学・高等学校の学校長も兼任されている田中教照様に、薬学部新設をはじめとする変革の時代を迎えたキャンパスづくりや、武蔵野大学らしいキャンパスとするためにはどうするかについて、考え方や姿勢について伺いました。

─薬学部新設ではどのように計画を進められたのでしょうか。
武蔵野大学 薬学部棟

武蔵野大学 薬学部棟

大学設置基準の改正の動きを受け、文科系の学部しかなかった当校に理系の学部をつくろうと計画を開始しました。準備期間は3年ほどでしたでしょうか。ところが、私たちの従来のノウハウでは薬学部を新設できませんので、いくつもの薬学系の大学を見に行き、多くの教職員の方々の話を聴きました。その過程で実績があり信頼のおけそうな設計事務所や施工会社をピックアップし、その1社が大成さんだったという訳です。

設計は松田平田設計に依頼し、その基本設計をもとにこちらから指名した複数の施工会社のコンペを行い、大成さんに施工を依頼することになりました。大成さんはその時、コンペ参加企業としてはじめて指名させていただいています。

─薬学部特有のノウハウとはどのようなものですか。

薬学部と文系の学部の違いは座学だけでなく実習に時間がかかるところです。また研究にも時間がかかりますので、校舎は24時間使えるようにしなくてはなりません。そうなると入退館のセキュリティには今まで以上に気をつける必要があります。
また、様々な薬品を取り扱うことになりますので、学生・研究者の安全性にも充分配慮しなければなりません。万一、危険な薬品が身体に付着した場合、すぐに洗い流せるよう実験室の出入口にシャワーを設けるとか、実験の汚水・廃棄物の処理、薬物の持ち出し防止など、はじめて検討することが数多くありました。

─当社を選定されたのは実績面を評価されてのことでしょうか。

学校施設の建設において一番大切にしたいのは、学生がいるところで安全でかつ騒音の少ない工事を行うことだと考えています。
今回の薬学部棟建設にあたっても、隣の講義棟では授業をしておりますので、学生や教職員に不都合があってはいけないのですが、大成さんはその点の配慮が素晴らしいと思いました。それも対策自体はもちろんですが、安全、静穏な工事をやり遂げようとする熱意をひしひしと感じられたのです。提案書にあった担当予定の作業所長の優れたキャリアを見たときに、まずその熱意が伝わってきました。

さらに、コンペでの提案のために、大成さんの当時の営業担当の方が、何日もキャンパスに通い学生の流れを観察して資材の搬入ルートの検討をされていたところも目にしまして、感心していました。

─薬学部棟をはじめ新しい施設では変化への対応を重視されていると伺っています。

薬学は新たな研究テーマが出てくる、新たな先生がいらっしゃる、より高性能な実験装置が登場することなどを契機に、装置の入れ替えや実験室の改修をすることになりますが、そのたびに改修しやすいことが施設運営でポイントとなります。可変間仕切りの導入、贅沢な床荷重、装置が増えると増加する廃熱対策としての充分な空調容量の確保など、将来の変化に対応できるよう施設面での工夫をしています。
現在は部室が集まっている学友棟も部室の間仕切りは家具やパーティションで対応しており、将来の用途変更も可能なつくりにしています。もちろんゆとりや快適性にも気をつかっています。たとえば薬学部棟の左右両端に設けた階段の踊り場では床をウッドガラスで覆うことで、心地よく休憩や対話ができる開放感や余裕を持たせています。

─武蔵野大学としてのブランドの構築にも注力されていますね。

武蔵野女子大学から武蔵野大学へと名称を変更する機会に、関係者の手づくりにより、これからの本校の在り方を表現する武蔵野ブランドの構築を始めました。薬学部の新設を契機に男女共学化へと踏み切ったのも、経営面からすれば女子大共通の方向性ではありますが、それ以上に人間として視野をひろげ、切磋琢磨する環境を提供したいと考えました。

無数の縁からなる自己と社会に目覚め(Awakening)、共創できる実践力を鍛え(Link)、次代を切り拓く(Growth)という本校の基本目標の実現、そしてブランドの確立のためでもあります。現在、在校生の3〜4割は男性となり、ほぼ理想通りです。手づくりと言えば、本校のオープンキャンパスは学生による手づくりで好評なのですが、これもブランドを浸透させるプロセスと言えるかもしれません。

─これからのキャンパスづくりについてお考えをお聞かせください。
銀杏並木

銀杏並木

かつては広々していたキャンパスも、低層で施設を展開したため、オープンスペースが少なくなっています。しかも、80年の風雪に耐えてきた正門から続く銀杏と松の並木は、本校にとってかけがえのない資産、本校と卒業生の気持ちを結びつける縁(えにし)と言っても過言ではありません。これからは建物を集約化・高層化するなどして、キャンパスの魅力を失うことなく限られた敷地を最大限利用することも必要でしょう。
将来の長きにわたって時代や社会にふさわしい教育と研究に最適な環境を創り出していかなければと考えています。

─歴史を大切にしつつ新しい時代に求められる大学、キャンパスを目指すということでしょうか。
武蔵野大学 一号館

武蔵野大学 一号館

古いものを大切にするだけではありません。古さも不便さにつながれば変えなければなりません。
例えば窓が小さく内部が暗くなりがちな古い建物では最適な環境とは言えないでしょう。一方で新しい建物に歴史のある建物の外壁を利用するというようなアイデアも検討したいと思っています。また、薬学部棟や学友棟のような可変性の高い建物は、目的やニーズの変更に伴う改修が容易というばかりでなく、転用もし易いため、大学を巡る社会的な環境が変化しているなかで、施設としては壊すことなく長期間使い続けられることになります。
古いものを大切にしようという想いは、新しい技術や発想を必要としているのです。

─どうも有難うございました。

(取材日 2007年8月)

※本コンテンツに記載された情報(役職、数値、固有名詞等)は初掲載時のものであり、
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