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最先端の学問と技術を学び、研究するにふさわしい新拠点が完成しました。

中央大学
理工学部教授(前理工学部長) 石井 洋一 様

分野

教育・文化

画像学校法人中央大学様が運営する中央大学は2010年に創立125周年を迎えられました。
都心の後楽園キャンパスを拠点とする中央大学理工学部には、現在、数学科や物理学科をはじめ、近年にオープンした生命科学科(2008年新設)や人間総合理工学科(2013年新設)などあわせて10の学科があり、高い技術の開発とそれを担う先駆者を多数輩出されています。

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理工学部における最先端の学術研究と、充実した教育とを展開していく新たな拠点として、2011年に新2号館を完成されました。
中央大学 理工学部教授(前理工学部長) 石井 洋一様にお話しを伺いました。

─今回のプロジェクトの背景には、どのような目的があったのでしょう。

新2号館には、現在、理工学部における全10学科のうちの4学科(生命科学科、人間総合理工学科、精密機械工学科、都市環境学科)のための研究実験施設が収容されています。
新2号館を建てる以前には旧2号館を利用していましたが、築50年ほどを経ており老朽化が進んでいました。
また、2008年にオープンした生命科学科の第一期生となる学生たちが、4年生となり卒業研究をはじめる時期までには、新しい学問を研究するにふさわしい最先端の教育研究施設と大学院を新設する必要があることを感じておりました。

学内での協議の結果、時代とともに高度化する理工学の研究施設を拡充すると同時に、先端施設を利用した学部・大学院の教育にも資する視点から新2号館を建設し、都心キャンパスにおける教育研究施設の中核として活用することが有効であるとの結論となり、今回のプロジェクトの構想が決定いたしました。

─新2号館の計画では、どのような施設づくりを目指されましたか?

画像理工系学問を学び、研究するための施設としての機能性を最も重視する一方で、機能性を追求するあまり無機質な建物デザインとならないことを意識しました。新2号館はキャンパスを入ってすぐの場所にあるため、多くの人々の目にとまる建物です。“キャンパスの顔”となる建物として無機質で冷たい表情のデザインとならないよう、建物の外観にはテラコッタルーバーを用いるなど素材に配慮してあたたかみを表現しています。

建設に伴い伐採された樹木を再利用してつくられたベンチ
建設に伴い伐採された樹木を再利用してつくられたベンチ

建設に伴い伐採された樹木を再利用してつくられたベンチ

─その他の点では、どのようなご要望をお持ちでしたか。

画像当校では、2006年頃から文部科学省の支援をいただいて理工系女子学生の育成に積極的に取り組んでおり、おかげさまで年々、女子学生の割合が増えています。そのため、女性の目線で使いやすく居心地の良い施設づくりを目指し、例えば「女子トイレの設えをどのようにするか」など細やかな点について女性の先生の意見を取り入れながら、要求項目を決めていきました。

また、同じキャンパス内にある中央大学高等学校が、それまで専用の体育施設を有していなかったため、「せっかく新2号館を建てるのであれば、高校生専用の体育施設としての機能を収容したい」と学内の意見がまとまりました。

─その結果、新2号館はさまざまな用途をもつ校舎として計画されました。

それぞれの課題を一気に解決するには、多用途な機能をもつ校舎として新2号館を建設することが最も有効であるという結論にいたりまして、数社のコンペを実施したうえで、大成建設にお願いすることにしました。

─当社の提案について、特にどの点をご評価いただけていますか?

大成建設は、計画の初期段階より「建物が完成した後でも、室内のレイアウト変更や、それに伴う設備のレイアウト変更などにも柔軟に対応できるフレキシブルな校舎を実現します」と提案されました。
プロジェクトが進み、具体的に建物の形があらわれてくるにつれ、例えば「この部分には壁や柱を設けたくない」「ここは学生サロンにしたいので、広い開口部をつくってほしい」など、大成建設の勧める“柔軟性をもつ建物計画のメリット”とはどういうことを意味しているのか、いかに重要なポイントであるのかということを実感しました。

結果として、建物を使う私たちのオーダーメードな要望にも応えられる施設づくりを実現してくださいました。豊かな実績をもつ総合建設会社ならではの提案力に感心しています。

─工事中の対応については、どのようなご感想をお持ちですか。

画像2010年に着工し、2011年春の入学シーズンには、学生の受け入れに必要な一部の研究室等を部分引き渡ししていただきました。ただでさえ短い工期である中、東日本大震災に見舞われ、物流が停まるなど大変な状況にありながら、当初の予定どおり工事を無事に完了してくださいました。とても感謝しております。

─ありがとうございます。
最後に、今後、後楽園キャンパスではどのような展開を期待できますか?

中央大学理工学部では、1990年代以降、情報工学科、生命科学科、人間総合理工学科を新設して進化を続けて参りました。現在では10専攻からなる理工学研究科が高度な専門教育の場を提供し、研究を通じてより高度なスキル、マインドを身に付けた卒業生たちを社会に送り出しています。約50年ぶりに生まれ変わった新2号館は、次世代における理工学部の新たな取り組みを発信していく場所としてふさわしい教育研究の中枢拠点です。
ぜひ多くの学生の方々に見に来ていただき、実際に学んでいただきたいと願っています。

─どうも有難うございました。

(取材日 2014年3月13日)

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