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魅せるGMP対応施設 グラビティ活用の最新工場

小林化工株式会社 清間第二工場

分野

医薬品

課題

新工場計画

福井県あわら市に本社を構え、様々な医薬品の製造・販売を行っている小林化工株式会社様。
創立70周年の目玉事業として、本社および本社工場の南側に位置する清間工場内に、固形製剤及び経口液剤を生産する第2工場を新たに計画されました。

レイアウト

1階は入荷エリアや充填包装エリア、パレタイズエリア、共用エリア、5階まで吹き抜けの一般自動倉庫を配置しています。2階から5階までの各フロアはクリーン自動倉庫の両側に各製造室を効率的に配置し、中間製品の各工程間搬送をクリーン自動倉庫経由とすることで、搬送によるリードタイムの短縮を図りました。

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画像物の動線と人の動線を明確に分離することで交差汚染の発生を抑え、クリーンレベルに応じて室圧を設定し差圧をコントロールするとともに、気流もコントロールすることでクリーンレベルの高い製造室への異物混入を防止しています。
第2工場は物流センターの間に地下搬送通路を設置し、出荷判定で合格となった製品をトラバーサーで自動搬送しています。

高効率なグラビティシステムの採用

画像「グラビティシステム」とは、建物内に工程順に上下の製造室に設置された製剤設備を、専用のシュートで接続することで中間製品を下階にグラビティ供給可能な固形製剤生産システムです。上階の製剤設備から排出された中間製品は、輸送路を落下することにより下階の製剤設備に供給するシステムです。清間第二工場では、架台上の容器から錠剤を検査機に投入し、検査に合格した錠剤を専用シュートで階下のPTP充填機にインラインで供給することにより、工程を連続して生産することが可能となりました。

制震マスダンパーユニットの採用

画像「立体自動倉庫向け制震マスダンパーユニット」は、ラック上部に搭載するだけで、地震によるラックの揺れを大幅に軽減し荷物の落下を防ぐ、省スペースで設置も容易な制震ユニットです。ラックの揺れの特性にとらわれない構造で、幅広い地震の揺れ方に対応しています。大きな制震効果を発揮し荷物の落下を大幅に抑制することで、地震発生時にも安定した供給体制を維持できます。

エンジニアリング本部 ライフサイエンスプロポーザル部 プロポーザル室 榎本 大樹

画像私自身、小林化工様とは2004年以来のお付き合いで、固形製剤工場としては矢地工場、清間第一工場に続き3つ目の工場建設プロジェクトとして担当させて頂きました。
各工場には特色があり、今回の清間第二工場は主力大型製品の工場と位置付けられ、更なる省力化・自動化が求められました。その中で費用対効果の高い効果的な自動化を積極的に採用しました。また、外部に開かれた工場というコンセプトのもと、見学者にも配慮し、見学者用のシースルーエレベーターの採用など、今までの工場とは違う要素を取り入れる工夫を施しました。

T-Factory Next

作業員が多い包装室は、「人の在・不在」「生産機器の稼働状況」を検知し、状況に合わせてリアルタイムに「空調」「照明」を最適制御することで省エネルギー化を図りました。更に電力使用状況をリアルタイムで監視するT-Green BEMS Liteを導入しています。

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設計本部 設備設計第三部設計室 シニア・エンジニア 田口 英幸

画像本プロジェクトでは、最先端技術を採用し省エネルギー化を図りました。
今回採用した省エネルギー設備の一つが、当社が開発した「T-Factory Next」です。これは、製造エリア内の生産設備の稼動状況と作業員の在室状況を把握し、照明・空調設備の運転を最適制御するシステムです。
小林化工様に御協力していただき、最適制御値について徹底的に議論を重ねた結果、製造エリアの作業環境として高い評価を得られました。

フレキシビリティ

画像建物のすべてのフロアには未装エリアを備え、将来の状況に応じて生産力の増強に対応できるようにしています。また、生産機器やフロービンルートの変更への対応を容易にできるよう、クリーン自動倉庫に面して大スパンフレームとしています。

ジェネリック医薬品の普及をイメージした波紋デザイン

水族館のような見学者廊下

水族館のような見学者廊下

施設への来訪者を迎えるエントランスや講堂はジェネリック医薬品の普及をイメージした波紋デザインを採用しています。エントランス防風壁は緩やかな波型のデザインとし、エントランスホールには湧水がさざなみを作る大理石の水盤を設置しています。80名が入る講堂は半円形とし、事前にシミュレーションを重ねたシームレスでソフトなLED間接照明により、手元の資料の視認性を確保しつつ室内の質感を活かす作りとしています。

各製造工程を見学できるよう設置した見学者廊下は、見学対象を強調するため、水族館のような色彩計画とし、大型のガラス窓から細部まで見ることができるようにしました。1階のPTP充填及び包装ラインは全ての工程を見ることができるほか、見学者用エレベータ内からは2階から5階まで吹き抜けのクリーン自動倉庫をスタッカークレーンが移動する様子を確認することができます。

見学者用エレベータ

見学者用エレベータ

水族館のような見学者廊下

水族館のような見学者廊下

設計本部 建築設計第六部設計室 シニア・アーキテクト 毛塚 順次

画像複雑な断面CGを見ていただいてわかるように最新の固形製剤施設では、建築・建築設備・生産設備の一体化が進んでいます。各分野の担当者と繰り返し調整会議を実施し整合のとれた施設となるよう努めています。
又、見学者に立体的なシステムのインパクトを伝える工夫をしています。
円形講堂で製造工程を学んだ後に高さ30mの最上階よりクリーン自動ラック倉庫内のシースルーエレベーターで乗降を繰り返しながら各工程室を見学します。

清間第二工場の建築計画から竣工に至るまで、医薬品製造管理者の岩佐部長様から多大なるご提案及びご指導をいただきました。ここに厚く御礼を申し上げます。

工事概要

発注者

小林化工株式会社

所在地

福井県あわら市清間11-15

面積

12,238.79m2

URL

http://www.kobayashikako.co.jp/

(コンテンツ作成日 2017年11月)

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新工場を建設し、高品質な医薬品の製造を大前提とした、ローコストオペレーションの実現を図りたい。

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お客様の声

小林化工株式会社
生産管理部 次長 岩佐 悦夫 様

独自の発想と工夫で挑戦!新たな付加価値を備えるジェネリック医薬品を、お届けしてまいります。

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