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化粧品GMPに準拠した東北地方最大級の化粧品製造施設

株式会社コスメティック・アイーダ 宮城本工場

分野

その他(製造業)

課題

新工場計画

お客様のご紹介

株式会社コスメティック・アイーダ様は、伝統芸能、舞台、映画、TVで用いられるプロ用化粧品「舞台屋」の製造・販売、各種化粧品・医薬部外品のOEM、化粧品の製品開発から各種コンサルティングといった様々なサポート行う総合化粧品メーカーです。2011年の東日本大震災の際に、宮城県亘理郡山元町の第二工場が津波による被害で操業を停止、第一工場と仮設の第三工場で生産を続けられていましたが、「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金」を活用し、2017年10月に亘理中央地区工業団地内に新工場を建設されました。

プロジェクトの課題

今回の計画では、

  • 地域ブランドの構築と地域との共生
  • BCP(事業継続計画)への対応
  • 安全で安心な化粧品を製造する環境

を課題とし、施設の設計から施工までを一貫して取り組みました。

地域ブランドの構築と地域との共生

画像東日本大震災から亘理町復興を象徴するような工場を目指し、今回の計画では、新たにコスメティック・アイーダ様の企業理念を反映した会社ロゴマークの制作までお手伝いさせて頂きました。

施設の外装にはおしろいに見立てた白色の有孔折板を採用。強い季節風からの風除けや西日対策、事務室・開発室等への視線制御の役割を果たしています。アクセントとしてリップをイメージした深緋(こきひ)色を使うことで、化粧品らしい透明感のある洗練された外観を演出しています。

コーポレートカラーの赤と白

コーポレートカラーの赤と白

おしろいをイメージした外壁

おしろいをイメージした外壁

伊達なわたりまるごとフェア

伊達なわたりまるごとフェア

“地域の皆様と共に歩む開かれた工場”にしたいという神谷社長様の想いから、施設の敷地周辺には塀を設けませんでした。視線を遮ることのなく開放的な設えは、周辺の田園風景と調和する優しい佇まいとなっています。
3月には、亘理町観光協会、みやぎ亘理農業協同組合、宮城県漁業協同組合仙南支所、亘理山元商工会の主催する「伊達なわたりまるごとフェア」の会場として敷地を開放されるなど、地域活性の場としても積極的に活用されています。

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また、施設の内装は部屋ごとに壁面の色を変えることで、夜間には外に零れる照明の光が建物の側面をパレットのように彩り、美術館のように落ち着いた雰囲気で来訪者を迎え入れます。

製造エリアと一般エリアはガラスで仕切られており、エントランスからは調合室を、廊下からは充填室と包装室の様子を確認することができます。工場見学や社会実習への対応も考慮したレイアウトとなっています。

エントランス

エントランス

廊下

廊下

BCP(事業継続計画)への対応

東日本大震災の浸水レベルより高床とし、非常時の一時的な避難施設としても利用できるよう、電気、水などのユーティリティバックアップを確保しました。特に非常用発電機は、製造過程にある製品を完成させる為に必要な電力を供給できる十分な容量を備えています。
東日本大震災の際には、天井が落下したことが原因で復旧までに時間を要した企業も多く見られたため、対策として柱と天井の構造を強化し、地震発生時の天井や天井内設備の落下を防止する対策を施しています。

安全で安心な化粧品を製造する環境

画像特定の化粧品原料を含む製品では、アメリカに輸出する際にFDA(Food and Drug Administration:アメリカ食品医薬品局)の監査対象となるため、監査基準をクリアできる製造環境を整えています。人・物動線の明確な分離、原料の入荷から製品の出荷の工程をワンウェイ動線とすることで交差汚染を防止、室圧制御や防虫フィルターの採用などによる徹底した異物混入対策と防虫対策を施しています。秤量室から充填室までをクラス10万のクリーンルームとしており、化粧品GMPに準拠した生産施設となっています。

大成建設担当者より

設計本部建築設計第六部設計室 シニア・アーキテクト 高橋 雅俊

画像本工場はコスメティック・アイーダ様の新たな拠点となることはもちろんのこと、東日本大震災からの地域の復興の象徴となるべく計画された施設です。計画当初から会長様、社長様を始め、ご担当の方々のこのプロジェクトに対しての高い熱意を感じ、それに応えるべく設計を進めました。
今後宮城本工場が、地域の方々から愛され、また従業員の方もいきいきと働くことのできる施設となることを願っております。

お客様の声

株式会社コスメティック・アイーダ
代表取締役社長 神谷 文夫 様

画像今回の計画は規模が大きく間違いが許されないため、医薬品製造施設の実績の豊富な大成建設にお願いすることにしました。

今回、担当された設計の方が強い情熱をお持ちの方でした。設計担当者として通常は「ここまで」と線引きされてもおかしくないところを、もう一歩踏み込んだ考え方を示され、外部のデザイナーまで連れてきて、「化粧品会社でしたらこうあるべきじゃないか」という視点で提案を頂きました。その提案を随所に採用しています。

これまでは、建設会社とは施設を建てるだけという考えでしたが、設計施工でお願いしたことで様々な着眼点を持って総合的な提案をして頂き、よかったと感じています。

工事概要

発注者

株式会社コスメティック・アイーダ

所在地

宮城県亘理郡亘理町逢隈高屋字堂田42-4

竣工

2017年11月

延床面積

4,464m2

(コンテンツ作成日 2018年6月)

※本コンテンツに記載された情報(役職、数値、固有名詞等)は初掲載時のものであり、
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