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廃校を利用した植物工場のコンサルティングとLED高効率栽培ユニットの導入

アグリビジネスコンサルティング

分野

食品

課題

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近年では、安全で安心な食品の安定供給というニーズの高まりに対して、

  • 気温や日照といった自然環境に左右されにくい
  • 害虫による被害も抑えられる

といった理由から、植物工場が注目を集めています。大成建設のアグリビジネスコンサルティングとオリジナルのLED光源を用いた高効率な栽培ユニットの導入事例を、いなしきスクーファ様のプロジェクトを通じてご紹介します。

地域活性化を目指したプロジェクト

農業法人 株式会社いなしきスクーファ様は、「継続的な地域支援に繋がるモデル事業の構築」を基本方針とし、一般社団法人TWマネジメント様によって設立されました。

※TWマネジメント様の主な業務内容:情報機器の製造・販売

本プロジェクトの目的は、

  • 少子化により増加している廃校の利活用
  • 地域の特産品の加工・販売による地域の活性化
  • 地域の雇用促進

茨城県稲敷市の廃校を利用して、2016年よりレタス・バジルの生産・加工・販売を開始されました。

2013年に閉校した小学校の校舎を利用

2013年に閉校した小学校の校舎を利用

栽培ユニットを設置する前の教室

栽培ユニットを設置する前の教室

この度、TWマネジメント様からご依頼をいただき、大成建設が事業計画の策定支援から、栽培ユニット・加工設備及び付帯設備の計画・設計・設置工事、稼働後の運用サポートまでを一括してお手伝いすることとなりました。

高効率栽培ユニット

画像大成建設は、スタンレー電気と共同でオリジナルの栽培ユニットを開発しました。植物の育成に必要な波長を効率よく照射する植物工場専用LEDにより、従来の蛍光灯型植物工場と比べ、消費電力を36%に抑えています。また、独自の棚構造により、栽培棚を薄型化、多段化することで、容積効率を大幅に向上させています。

本ユニットは、一般社団法人 日本機械工業連合会が毎年実施している「優秀省エネルギー機器表彰制度」において、平成29年度 日本機械工業連合会会長賞を受賞しています。

基本計画の策定

事業の立ち上げにあたっては、お客様の目的に合わせたメニューをご提案します。栽培品種の選定、生産量の想定値から事業収支のシミュレーションを行い、事業計画策定のご支援をサポートします。

今回のプロジェクトでは、いなしきスクーファ様が生産・加工・販売の全てを行う6次産業化を目指し、加工にも適した品種としてバジルを生産することになりました。

※6次産業とは、農業や水産などの第一次産業従事者が、食品加工(第二次産業)、流通・販売(第三次産業)にも事業範囲を拡大する経営形態のこと。

栽培されているバジル

栽培されているバジル

バジルを加工して作った製品

バジルを加工して作った製品

設備機器の導入

既存建屋の改修は最小限となるよう配慮しています。栽培室は2室設け、1室あたり6台の栽培ユニットで約2,000株のバジルやレタスを栽培しています。

教室に設置した栽培ユニット(栽培室)

教室に設置した栽培ユニット(栽培室)

栽培したバジルを加工する設備

栽培したバジルを加工する設備

幅広い消費者のニーズに応えるため、生のバジルだけでなく、加工品の製造・販売も行います。理科室として使用されていた部屋には、収穫したバジルを加工する設備を設置しています。栽培室と加工室が隣接している為、収穫してすぐの新鮮な野菜を加工することができます。

稼働後の運営

設備の導入・引き渡し後は、豊富な経験を持つ専門のスタッフがオペレーション指導や販売先の開拓支援など、あらゆるサポートを行っています。

大成建設担当者より

エンジニアリング本部 産業施設ソリューション室 シニアエンジニア 山中 宏夫

画像「地域社会の活性化に貢献したい」という熱意がひしひしと伝わり、自治体の皆様をはじめ多くの方々の賛同も得られた、感動的なプロジェクトでありました。 廃校利用の地域活性化策として、ひとつのロールモデルとなればと思っております。 レタス、バジル、バジル加工品、ライスミルク関連製品に興味のある取引先の方々からの御引き合いも、引き続きよろしくお願い致します。 大成建設のオリジナル植物工場は、既存建物への設置にも適しております。また、省エネルギー性能は特に優れており、表彰を頂きました。御検討中のお客様からのお問い合わせをお待ちしております。

お客様の声

株式会社いなしきスクーファ
取締役 会長 栗山 等 様

画像今回のプロジェクトは、全国で増え続けている廃校が、野菜工場として有効活用しているニュースを見たことに端を発しています。
建設コストを掛けることなく、学校という耐震性の高い建物を使って、地域社会の活性化に貢献できる事業を行うことに大変魅力を感じていたところ、まさに自分の生まれ育った稲敷市に廃校があったということから、この事業計画が始まりました。
大成建設からの提案もあり、廃校を使って野菜を作るだけでなく、加工品も生産して販売することにしました。

今は、「地域の特産品を加工品にして販売し、広く世の中に発信していく」というような廃校を利用したモデル事業の有り方を確立していこうという段階です。事業の安定化を図り、最終的には6次産業を目指しています。

(コンテンツ作成日 2018年3月)

※本コンテンツに記載された情報(役職、数値、固有名詞等)は初掲載時のものであり、
閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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