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猛毒化学物質であるPCBやダイオキシンの汚染土壌酵素の力で高速分解!

白色腐朽菌

分野

環境

課題

土壌浄化

お困りごと

ドラム缶で保管しているPCB汚染土壌、外部への委託処理もままならず対応が遅れている、何かよい方法がないだろうか。

新浄化技術

大成建設は、ダイオキシン類(DXNs)やPCB(ポリ塩化ビフェニ−ル)の汚染土壌の浄化を短時間で実現でき、排ガスやCO2の発生もない、オンサイト処理に最適な技術を開発しました。

猛毒化学物質であるPCBやダイオキシン、化学的に非常に安定性が高いため数百度から数千度という高温で熱分解する処理方法が一般的とされてきました。しかしこれらの処理方法はオンサイトに適用する際のコンセンサスが得られにくく、一方委託処理では受け入れる処理施設の少なさに加えて、汚染された土を処理施設まで運ぶ運搬経路上での汚染拡散リスクやトラック走行による環境悪化が問題とされていました。

大成建設では、2001年6月よりキノコの1種である白色腐朽菌が生成する分解酵素を用いたダイオキシンの常温処理技術の研究を進めてきました。

ダイオキシンの分解に有効な白色腐朽菌を利用する研究は他でも見られますが、大成建設は、数千もの菌株から分解能力の高いものを選び出し、その分解酵素を多量に含む培養液を高効率に製造し、分解酵素のみを利用することに成功しました。
これによりバイオレメデーション(生物を利用した環境浄化)の欠点である処理期間の長さを克服することができたのです。

2005年、環境基準の4倍以上のダイオキシンに汚染されたヘドロを使い実証実験をおこないました。

1)現地に設置した培養槽で白色腐朽菌を2日間培養

1)現地に設置した培養槽で白色腐朽菌を2日間培養

2)培養した白色腐朽菌から分解酵素を多量に含む培養液を抽出

2)培養した白色腐朽菌から分解酵素を多量に含む培養液を抽出

3)容積三立方メートルのタンクの中に100kgのヘドロと酵素の培養液を常温で撹拌

3)容積三立方メートルのタンクの中に100kgのヘドロと酵素の培養液を常温で撹拌

4)約一時間でダイオキシン濃度が環境基準値以下まで低減

4)約一時間でダイオキシン濃度が環境基準値以下まで低減

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以上の結果により
「短時間で完全分解でき」「常温処理で安価である」という新しい環境浄化技術としての確証を得ることができました。
熱分解法に見られる排ガスや土壌からのCO2発生もない環境調和型の浄化技術、今後、更なる効率化を進めることによって、土壌の前処理から分解処理後の適正処分に至るまでトータルコストで10万円/トン以下を目指します。

ダイオキシン類(DXNs)やPCB(ポリ塩化ビフェニ−ル)などの汚染土壌、まずはそのドラム缶で試験をしてみませんか?

大成建設担当者より

技術センター 建築技術研究所 環境マネジメント研究室 斎藤 祐二

画像「大成の人×技術」をご覧ください。

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大成の人×技術

技術センター 建築技術研究所 環境マネジメント研究室
斎藤 祐二

ダイオキシンの汚染土壌に効果的「白色腐朽菌」
─生物機能を理解し環境に生かす─

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