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進化し続けるデータセンター。市場の変化に柔軟に対応しながらチャレンジしていきたいです!

設計本部/営業推進本部
出野 昭彦/安田 孝/諏訪 浩一

分野

データセンター

テーマ

ビジネスチャレンジ

設計本部 設備Ⅱ群 統括 出野 昭彦 氏

設計本部 設備Ⅱ群
統括 出野 昭彦 氏

設計本部 建築グループ グループリーダー 安田 孝 氏

設計本部 建築グループ
グループリーダー
安田 孝 氏

IT施設計画室 室長 諏訪 浩一 氏

IT施設計画室
室長 諏訪 浩一 氏

施設としての内部環境、外部環境ともにめまぐるしく変化するデータセンター、日本ではこれからどのようなデータセンターが求められてくるのでしょうか。
今回は、2010年8月に発足した大成建設のデータセンターチームのメンバーにお話を伺いました。

─データセンターチームとして発足した狙いを教えて下さい。

諏訪:
社内関係部署の担当者が集まった部門横断的なチームです。部署ごとに様々な情報が入ってきますが、データセンターという進化を続ける建物だからこそ情報の共有化が不可欠と考えています。「情報共有化による知恵の創出」と「市場からの要請に迅速に対応する」という2つの狙いがあります。

安田:
データセンターは建物用途的には「事務所(データセンター)」という位置づけですが、建物の中に入るのは人ではなくサーバーであり、高度なプラント設計に近いともいえます。
データセンター事業の環境変化やIT技術の革新に伴ってファシリティのあり方も日々変化し、事業者であるお客様もこうした激しい変化の中で最良の選択を求められていらっしゃいます。私たちも変化に柔軟かつ迅速に対応していくためには、チーム力を活かす意義が大きいと考えています。

─「変化」を続けているデータセンターですが、データセンターの機能としてはどのようなことが求められていますか?

出野:
どんな施設にも共通していることですが、企業の使命として環境に配慮した施設が求められています。その中でデータセンターは、主役が人ではなく、サーバー機器であり、近年その高密度化が望まれています。具体的に言えば、負荷が増え、冷却するエネルギーが大量に必要という状況なので、それを解決することが求められています。
そして、施設の中に入るサーバー機器の変化もありますし、プロジェクトごとに建設地の気候や、敷地の形状、近隣の状況が違うなど、様々な条件の中で大成建設としてお客様の要望をコーディネートし、ベストな環境配慮型のデータセンターを構築していくことが必要になってきます。

─皆さんは2009年12月にアメリカのデータセンターへ視察に行かれていますが、どのような成果がありましたか?

諏訪:
アメリカ国内の数ヶ所(サクラメント、ラスベガスなど)の最先端データセンターを視察してきました。
視察には「外気冷房の導入」「モジュールデータセンターの展開」「コンテナ型データセンターの実態」を確認するという目的がありました。この3つは日本ではまだ本格的な取り組みが行われていないテーマでした。
日本でデータセンターの建設を計画されているお客様は最新動向を知りたがっていらっしゃいますので、どのお客様も大変関心を持たれます。
また先般受注させていただきました さくらインターネット様の石狩データセンターのコンペの提案にも視察内容を活かすことができました。

出野:
「自然エネルギーの有効活用」というキーワードは以前から出ていましたが、日本ではお客様も我々も技術的なリスクを感じて一歩が踏み出せないでいました。
しかし、アメリカで「外気冷房」を実際に体感することで、導入可能なのだと実感することができました。
今回の石狩プロジェクトでは「外気冷房」というキーワードを盛り込んでご提案させていただきましたが、発注者であるさくらインターネット様より「大成建設さんと一緒にチャレンジしてみましょう!」とのお言葉をいただけたのは、大変な励みになるとともに、関係者一同、挑戦と成功への意欲に溢れています。
恐らく、日本のデータセンター史上、一大エポックメイキングな施設になるだろうと確信しています。

安田:
さくらインターネット様の石狩データセンターの設計には、アメリカでの視察を踏まえて、新しい機能をいろいろと盛り込みました。その中の一つには日本のデータセンターとしては初めて排熱を使ったロードヒーティングもあります。
この施設の建築と設備の概念はパッケージ化して特許出願しています。

─2011年秋に完成する石狩データセンターには様々な新技術が導入されるのですね。非常に興味深いです。それ以外にデータセンターのトレンドは他にどのようなものがありますか?

諏訪:
2009年に大成建設でもコンテナ型データセンター「ネスト・クラウド」を提案していますが、アメリカでは実際にコンテナ型データセンターとして運用されている施設がいくつかあります。
柔軟性、拡張性に優れ、早期稼働が行える点でメリットがあります。
また、PUE値を下げるという意味では冷却すべき空間が小さい分、環境配慮といえるのかもしれません。
最近、海外ではビルやコンテナとも違う新しい発想のデータセンターが完成しています。こうした動向を踏まえ、建設会社として要求条件のさまざまな変化にいかに対応していけるかが、大きなミッションになると考えています。

安田:
日本のデータセンターのあり方もビル型の堅牢な都市型データセンターと、倉庫の中にコンテナやプレハブを配置するような郊外型データセンターという二極化が進んでくるかもしれません。

─大成建設としても、いかにして市場・お客様のニーズに合う提案ができるかが大切ですね。

諏訪:
多様なお客様のニーズに合う提案ができる“引き出し”を増やしたいですし、さらに、大成建設発の新しい発想の“引き出し”を創っていきたいですね。

安田:
“引き出し”を増やすことももちろんですが、データセンターは特殊な施設で、お客様ご自身のニーズが不透明な場合もあります。我々のデータセンターの考え方を押し付けるのではなく、お客様のベクトルと合わせながら、何が必要なのかをしっかり掴んでいきたいです。

─大成建設データセンターチームとして、今後取り組んでいきたいことは何でしょうか?

出野:
石狩市で自然エネルギーを活用した郊外型データセンターを構築する目処はたちましたので、次は自然エネルギーを活用した都市型データセンターにチャレンジしたいです。
大成建設のデータセンター建設の技術力は、高く評価していただいておりますので、さらに磨きをかけるとともに、事業計画の提案等、総合的なマネジメント力も発揮していきたいと思います。

諏訪:
外気導入だけにとどまらず、冷水や雪氷などクリーンエネルギーの利用や、排熱を活用した植物工場の建設など、さらに環境にやさしいデータセンターを世に送り出していきたいです。そして柔軟な頭をもった、“引き出し”の多い会社とお客様に期待される存在になりたいと思っています。

安田:
高品質な施設をつくるという基本的なところをしっかりと押さえながら「伝統進化」し、どんどん新しいことにもチャレンジしていく「自由闊達」な取り組みで、「価値創造」を目指して社会に貢献していきたいと思います。
それが当社の経営理念である「人がいきいきとする環境を創造する」につながっていくのではないでしょうか!

─本日はありがとうございました。
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(取材日 2010年11月2日)

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