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大成建設のリニューアル特集 第3回 リニューアルテーマ「省エネ」─時代とともに進化する、オフィスビルの空調システム

空調システムのリニューアルで大幅な省エネを!

事務所のエネルギー消費構造

事務所のエネルギー消費構造(拡大)

オフィスビルのエネルギー消費のうち、約50%が空調システムで消費されています。
特に老朽化した空調システムは効率が落ち、新しいシステムと比べ多くの無駄なエネルギーを消費しています。
老朽化した空調システムを最新の省エネタイプにリニューアルするだけでも、大きな省エネ効果を期待できます。

あるお客様の事例では、延べ床面積6,000m2の中規模事務所ビルにおいて、設置後15年を経過したビルマルチ空調システムを最新機種に全面更新しました。その結果、空調にかかる年間電力消費量を40%削減することができました。

全てのケースにおいてこれだけ大きな省エネ効果を実現できるわけではありませんが、老朽化した空調システムのリニューアルによる省エネ効果は大きいと考えられます。

今回は、時代とともに進化している空調システムをいくつか取り上げ、それぞれの特長を簡単にご紹介します。

中央熱源方式(セントラル熱源方式)

1970年以前より空調システムの主流であった中央熱源方式(セントラル熱源方式)は、後述のビルマルチ空調システムが普及するまで規模を問わず全てのオフィスビルの空調システムとして使われていました。
冷凍機、ボイラー、ヒートポンプなどの熱源機器を機械室に集中して設置し、そこで発生させた冷水または温水をポンプで循環します。各フロアまたは各室には空調機を設置し、冷水、温水を空調機内の熱交換器(コイル)に通水し、空調機から吹き出す空気を冷却または加熱する仕組みです。近年では、空調機やポンプにインバーター制御が取り入れられるなど初期のシステムに比べて省エネ化が進んでいます。
大規模ビルではビル全体にわたって大きな空調負荷があるため、エネルギー効率とメンテナンス性の良さから今も数多く採用されています。

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ビルマルチ空調システム

1980年代には業務形態の多様化が進むにつれ、フロアごとや室ごとのきめ細かい温度調整など個別の空調対応が求められるようになりました。これに対応するため開発されたビルマルチ空調システムは、中央熱源方式に対して個別熱源方式の代表的なシステムです。
屋上などに設置する屋外機と室内の天井などに設置する室内機で構成され、必要な部屋ごとに空調の発停ができるので、建物の使用状況によっては中央熱源方式に比べて大幅な省エネ化が可能です。
個別の冷/暖房切り替えや発停が求められるオフィスの専有部分などに適しています。

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近年では、空調システムを更新するにあたって、既存の中央熱源方式をビルマルチ空調システムに変更するケースが多く見られます。

ガスエンジンヒートポンプ

1980年代半ばから、OA機器やIT機器がオフィスに大量に導入され、消費電力も大幅に増えてきました。エネルギーコスト抑制の面から電気のピーク時における使用量を抑え、空調利用に割安なガスを使うことが提案されるようになりました。
ビルマルチ空調システムにおいて最も電力消費が大きい圧縮機(屋外機に内蔵)は、従来、電動モーターを動力源にしていましたが、これをガスエンジンにして電力消費の低減を実現したのがガスエンジンヒートポンプです。
節電が求められる現在において、使用量だけでなくランニングコスト削減の面からもガスエンジンヒートポンプの採用は有力な選択肢のひとつです。

床吹き出し空調システム

2000年代に入ると、1フロアの面積が大きい大規模オフィスビルが増え、フロア面積の広大化とともにオフィスビルの天井も高くなってきました。
床吹き出し空調システムは床面から空調空気を供給するため、人の居住域の高さを中心に快適な冷暖房を行えます。特に天井の高いオフィス空間の空調エネルギー削減を期待できます。

当社開発のT-Breeze Floorシステムは、空調空気の吹き出し口をタイルカーペットと兼用することで意匠性を高めています。また、面的に一様の吹き出しを行うことで穏やかな気流による快適性を確保しています。
建物をリニューアルする際、OAフロア化と合わせて検討できるシステムです。

T-Breeze Floor System

T-Breeze Floor System(拡大)[PDF/508KB]

老朽化した空調システムを最新の省エネタイプに更新するだけでも大きな省エネ効果は期待できますが、確実に効果を上げ、また、快適性を保ちながらより効果的な省エネを実現するには、ビル全体の特徴、使われ方、入居者の業務形態などを正確に把握したうえで対策に取り組む必要があります。
大成建設は、現状の診断から、将来のあり方までをお客様と一緒に考え、お客様にとって最適な省エネ対策を支援します。

これから先の時代も企業が成長し拡大していけるよう、オフィスビルの「いま」と「これから」を考え、リニューアルを検討してみてはいかがでしょうか?

パンフレットのご案内

「T-BreezeFloor System」など省エネに関するパンフレットをご用意しております。
ご請求は、下記「お問い合わせ/資料請求フォーム」よりお寄せください。

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