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食品工場特集 食品工場コンサルティング 第1回 「食の安全・安心」を支える現場力を強化するために

画像「食の安全・安心」を確保するためには、食品工場における衛生・品質管理が適切に行われるよう、現場力を強化することが求められます。

財団法人日本冷凍食品検査協会は、冷凍食品のみならず様々な食品の試験・検査・コンサルティングを通して食の安全・安心をサポートすることを目的としている総合食品検査機関です。

約8年前に発足した企画開発事業部では食品工場の監査やコンサルティング業務において数々の実績を築かれています。

画像今回は、ご自身も食品メーカーのご出身である、財団法人 日本冷凍食品検査協会執行役員支援部長 新宮 和裕様にお話しを伺いました。

─様々な食品会社の工場の監査やコンサルティング業務を行われている中で、お客様が気付かれていない問題点にはどのようなことが挙げられますか?
また、お客様の盲点となる理由にはどのようなことが考えられるのでしょう。

食品工場のお客様が抱えられるほとんどの問題は、経営者が経営資源である人・モノ・金を適切に運用できているか把握をできていないことに起因しています。品質管理に関して、現場の中堅管理職に本来経営者も負うべき責任を負わせてしまっていることに経営者自身が気付いていないのです。
また、施設や設備が整備され、ISOなどの管理システムが導入されているにも関わらず、運用する人材の育成が十分に行われていないためミスやクレームにつながるケースも散見されます。人材育成に対する積極的な取り組みが重要な課題となります。

管理システム導入における建前と本音

管理システム導入における建前と本音

─新宮様は食品メーカーのご出身ですが、その頃の経験や知識が役立つと実感されるのはどのような時でしょう?

多くのお客様が求めておられることは「現場の実態に即したアドバイス」です。食品工場の製造現場では机上では把握しきれない出来事が起こっており、実際に現場を経験して分かることがたくさんあります。
品質管理は生産管理の一部であるため、製造機械やラインの設置、要員管理、原材料の特性など幅広い知識が必要ですが、単に知識を持っているだけでなく、その知識を製造現場で活用するためにはこれまでの経験を生かすことが有効です。

私は食品メーカーの出身ですので、お客様に対して自らの経験と照らし合わせながらお客様の立場に立って考え、お話しするよう心掛けております。そうすることでお客様の共感を得られ「実はこういうことで困っています。」など深く掘り下げた内容まで話していただけることがよくあります。
知識だけで指導するという姿勢ではなく、現場の人々がどのように考えているかを考慮した支援が必要であると考えます。

─今後、食品工場に求められる品質管理における動向として、どのようなことが考えられますか?

「食のグローバル化」が進み、食品関連企業の海外原材料への依存度は高くなっています。
原料の品質管理を原料供給者に任せきりにしてしまっている場合、問題が生じやすいため、現地指導までは困難であるにしても、情報の収集や受入検査の強化などトラブルを防止するための取り組みが必要です。
また、近年「食の安全」に関わる法規制が強化され、表示に関わる法改正が頻繁に行われています。これらの情報は業界団体やインターネットなどを通して得ることができますので、常に情報収集のアンテナを張っておくことが大切です。

食品産業を取り巻く課題

食品産業を取り巻く課題

─様々な問題を抱えているお客様に対して、大成建設としてお役に立てることにはどのようなことが挙げられますか?

食品工場では、社会環境の変化と共に製造品目や製造方法などに変更が生じるため、ラインの設置変更が行われる際にハード上で困難な問題が生じる場合があります。
このようなラインの変更にフレキシブルに対応できるよう、大成建設さんには、変化する食品工場の動向を見据え、ハード面だけでなくソフト面を考慮した環境づくりを今後も期待しています。

─どうもありがとうございました。

次回からは、食品工場の運用に関して寄せられるお悩みごとと改善のポイントについてご紹介してまいります。ご期待ください。

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