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食品関連セミナー特集 第2回 成功事例に見る!「工場再構築」3つのパターン

連載第1回では、既存の食品工場におけるさまざまな問題を解決するための「工場再構築」は、次の3つのパターンに大きく分類することができるとお話ししました。

  1. 工場内システム再構築(既存の工場内におけるシステム再構築)
  2. 敷地内再構築(既存の敷地内における再構築)
  3. 拠点再編(拠点の立地を含めた生産体制の再編)

今回は、その3つのパターンについて、大成建設がお客様の課題を解決した事例とともにご紹介します。

1.工場内システム再構築の事例
「製造工程におけるムダをなくし、生産性を向上したい」─加工食品メーカーA社様

加工食品メーカーA社様の課題は・・・
  • 非効率な工程が存在し、生産量が上がらない
  • 生産設備が連続したラインとなっていないため、工程間で製品を移動させる横持ちの要員が必要となっている
  • 製造と物流のタイミングが合わず、製品在庫が多い

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複数アイテムの製造過程で発生する待機時間に着目し、製造工程とレイアウトの改善を提案しました。

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改善提案により、生産要員数と生産リードタイムを半減し、コストを低減させることに成功しました。その結果、生産効率向上の効果として生産能力・設備稼働率を大幅に上昇させました。

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2.敷地内再構築の事例
「『既存建物の劣化』『作業生産性の低下』『増築スペースがない』という問題を解消したい」
─道南食品株式会社様

道南食品株式会社様(北海道函館市内のお菓子工場)の課題は・・・

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  • 既存建物が古い木造で、建物の劣化が進んでいる
  • 複数の工場が敷地内に点在し生産工程が分断されているため、作業効率が悪くなっている
  • 住居系地域のため、限られた敷地面積内での増築が難しい
  • 工場を稼働しながら再構築を実施したい

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さまざまな諸条件を考慮して検討を重ね、次の3つのフェーズにより工場再構築を実行しました。

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画像再構築後の工場の外観や、工場内に設けた見学者通路には、主力製品である“サイコロキャラメル”を意識したデザインを採用しました。
大成建設では、単に生産機能の再構築だけでなく、企業ブランドをいかにして生産施設に具現化するかということも、工場再構築を実施するうえで重要なポイントと考えています。

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3.拠点再編の事例
「業績拡大に伴い、生産ラインの増設を含めて各拠点を見直し、将来に備えた生産体制を確立したい」
─化学メーカーB社様

化学メーカーB社様の課題は・・・
  • 業績が伸びており、現在3拠点ある工場の生産能力が限界に近づいているが、A工場、B工場には拡張余地がなく、C工場は立地が離れている
  • 生産ラインの増設を含めて会社全体の生産施設の方向性を決断し、将来に備えた生産体制を確立したい

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拠点再編は最も大がかりな工場再構築であり、企業全体の抜本的な改革を行ううえで有効です。B社様の場合、「こうしたら良いのでは?」という仮説をいくつか立て、基本となる3通りのシナリオを提案しました。分析や検証を通して最も有効かつ実施可能な内容をお客様とともに追求した結果、3つのシナリオのうち1つに修正を加えた形で、拠点再編のシナリオを設定しました。

拠点再編シナリオの設定 ⇒ 仮説・検証型アプローチで追求