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データセンター特集 データセンター建設技術 第4回 信頼性

データセンター建設技術を5回に分けてご紹介します。
第4回目は、信頼性として、高い要件条件をクリアした施設仕様と、リスク対策、免震性能についてご紹介します。

施設の仕様

高い要求条件をクリアした次世代型データセンターをご提案します。

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サーバーやストレージの小型化・高密度化は急速に進み、データセンターに設置されるラック当たりの重量、消費電力、発熱量は大幅に増大しています。同時に、データセンター施設に求められるスペックも高度化しており、新しい機能要件を満たしたデータセンターが強く求められています。また、セキュリティに対する要求も厳しさを増し、ゾーニングや入退出管理はもちろん、自然災害から人的脅威に至るリスクの詳細な分析と対応が不可欠になっています。

大成建設は、これからの時代に求められる厳しい要求条件をクリアした次世代型データセンターの姿を常に研究し、過去のデータセンター建設プロジェクトにおける豊富な経験をもとに、お客様に最適なデータセンターをご提案いたします。

データセンターの要求仕様の変化
 

2000年頃のデータセンター

近年のデータセンター

対象機種

サーバー

高密度サーバー

必要電気容量

1.5〜2.5kW/ラック

6.0〜12.0kW/ラック

空調送風量

フリーアクセス

300〜500mm

600〜1,000mm

階高

3,700〜4,200mm

4,400〜6,000mm

必要床耐荷重

300〜500kg/m2

1,000〜1,500kg/m2

地震対策

耐震建物(ラック免震、床免震)

建物免震

入退室管理

非接触ICカード

生体認証、共連れ防止対策

ファシリティが規定されているガイドラインへの準拠

画像大成建設はデータセンター建設に際し、第三者によって定められたガイドラインに準拠した形で、設計・施工を行います。
従来のFISC、安対基準から、最新のティア4(JPCC)モデルに至るまで、施設機能やお客様の要望に基づいて対応できる体制となっています。さらに認証取得が可能なものについてはそのお手伝いもいたします。

FISC

金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準(金融情報システムセンター)

JEITA

情報システムの設備ガイド(電子情報技術産業協会)

JDCC-FS

データセンターファシリティスタンダード(日本データセンター協会)

TUI-Tier

TierIVデータセンターインフラストラクチャ(The Uptime Institute)

TIA-942

Telecommunications Infrastructure for Data Centers(Telecommunications Industry Association)

ASHRAE

データコム・シリーズ(American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers)

冗長性の確保

データセンターにおいて、電源と通信の信頼性・安定性は絶対不可欠な要素です。系統の複数化やバックアップ設備の設置など、 不測の事態においてもビジネスが止まることのない信頼性の高い施設をご提供します。

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JDCCファシリティスタンダード

JDCC(Japan Data Center Council/特定非営利活動法人日本データセンター協会)ファシリティスタンダードでは電気・空調他設備に冗長化を求めています。

JDCCのホームページをご参考ください

リスク対策

データセンターが抱える環境的・人為的なリスクに対して個々に建築的・設備的対応を整理してまとめ、リスクに強い堅牢な施設を作り上げます。

また、情報の増大化や情報漏洩リスクの増加と共に、データセンターのセキュリティに対する要求は高まるばかりです。大成建設は「トータルセキュリティ」という概念に基づいて、サイバーセキュリティ(IT)とフィジカルセキュリティ(物理)が整合された堅牢な施設をご提供します。

データセンターの抱えるリスク

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参考:GMITS(The Guidelines for the management of IT Security:ITセキュリティマネジメントのためのガイド(ISO/IEC13335/JIS TR X 0036))

セキュリティレベルの設定

エントランス、応接室など要求されるセキュリティレベルの低い施設をまとめて配置し、高レベルの施設と近接させないなど、設計面でゾーン分けに工夫を凝らします。そのうえで、セキュリティ要求レベルが上がるごとに各ゾーン間に多段階のセキュリティゲートを設けることでデータの流出を守ります。

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入退室管理
ICカードによる入出管理

ICカードにより、来訪者の入出管理を徹底することができます。

セキュリティゲートの設置
  • サークルゲート
    複数の人間が不正に入室することを防ぎます。共連れも防止します。
  • 生体認証
    人間の身体的な特徴を利用して本人確認を行います。安全性・信頼性に加えて利用者の利便性も向上します。
サークルゲート

サークルゲート

生体認証

生体認証

オイルタンク

データセンターでは商用電源の障害時に施設の運用停止を防止するため、発電機を設置します。電源が復旧するまで、又は燃料供給を受けられるようになるまでの間、48〜72時間程度発電機を運転できる燃料を備蓄します。

データセンターにおいて落雷の被害は甚大です。様々な雷保護技術の組み合わせにより安全で安心な施設を実現します。

内部雷保護技術:T-Lightning Internal

落雷時に生じる雷電流分流や室内電磁界を建物ごとに解析し、IT機器等にかかる異常電圧を高精度に予測し、重要諸室の適正な配置計画を実現します。(図1)

外部雷保護技術:T-Façade Lightning

側壁への落雷を外壁PC版に埋め込んだピン型突針で受け、雷電流を大地に流すことにより、外壁の破損や落下を防止します。(図2)

(T-Lightning Internal)雷電磁界シミュレーション

図1:(T-Lightning Internal)雷電磁界シミュレーション

(T-Façade Lightning)側壁雷保護システム

図2:(T-Façade Lightning)側壁雷保護システム

関連情報:雷保護技術トータルシステム[PDF/256KB]

高い免震性能

ハイブリッドTASS構法

弾性すべり支承と積層ゴム支承の2つの免震装置を組み合わせることにより、一般的な免震装置と比較して揺れの長周期化を図ることができます。さらに、すべりによる摩擦がダンパー効果を兼ねるため、ダンパーが不要となり、ローコストであるというメリットがあります。

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3次元床免震システム

従来の水平免震床に独自の機構を用いた高性能上下免震床を組み合わせることで、水平方向の揺れのみならず、上下方向の揺れに対しても大きな免震効果を発揮することができます。

特殊空気ばねと回転慣性により、上下方向周期を大幅に長周期化し、上下動に対する免震効果が向上しています。

※免震建物に対しては、高性能上下免震床のみでの適用が可能です。

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