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データセンター特集 さくらインターネット様 石狩データセンター建設プロジェクト 第3回 国内のITコストを世界水準へ!高いコスト競争力を実現する「石狩データセンター」(後編)

2011年11月に完成した、さくらインターネット様の石狩データセンター(大成建設 設計・施工)は、札幌市内から車で30分ほど北に位置する石狩新港地区にあります。

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立地の優位性の一つとして、地震・津波・液状化などの自然災害リスクの低い安全なロケーションであることが挙げられます。

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  • 地震リスク
    今後30年間で震度6以上の地震が発生する確率はわずか0.1〜3%
  • 津波リスク
    想定される津波の最大遡上高4.7mに対し、建設地の地盤高は5.5m以上
  • 液状化リスク
    液状化の発生確率は低度。仮に発生した場合でも、石狩データセンターは二層構造のため、高層ビルとは異なり建物自体の重量も軽く、深刻な沈下は回避できます

気候の特性に配慮した「機能性+デザイン」

石狩市の気温は年間平均7℃、冬場には-10℃を記録するほど寒冷な気候です。
石狩データセンターを設計するうえで、北国に特有の条件の一つである雪害対策に配慮した機能性と、デザインを融合させることがポイントでした。

例えば、建物全体を包み込むようにデザインされた屋根と外壁を覆っている二重断熱版に角度をつけ、屋根の軒部分には曲げ加工(アール)をつくることで、過剰な雪庇の発生を抑える役割を果たしています。

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現地に実物大の屋根モックアップが登場!

主に屋根の雪害対策を考慮したデザインが、本当に機能するのかを徹底的に検証するため、建設予定の現地にて2010年12月〜2011年3月の間、モックアップ実験を行いました。
ちょうど冬の時期で積雪が多かったため、実験には最適な環境でした。

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この実験では、

  • 屋根(特に曲げ加工部分)への雪の付着状況や巻き垂れ、結露状況
  • 給排気口の雪害状況
  • 建物周囲の吹き溜まり状況

などについて、屋根の材料を左右で変え、徹底した検証を行いました。

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屋根の材料とメーカーを左右で変えて、実験を行いました

屋根の材料とメーカーを左右で変えて、実験を行いました

雪害の影響がほぼ見られないなど実験結果は非常に良好であり、当初の設計内容をさらにバリューアップさせることが出来ました。このような検証を行うことで、さくらインターネット様にもより安心していただくことができ、大成建設の技術力と品質管理能力を高く評価していただきました。
役目を終えたモックアップは解体・撤去されましたが、石狩データセンターの完成に向けて大きな貢献をしてくれました。

お客様の声

さくらインターネット株式会社
運用部 担当部長 宍戸 隆志 様

画像世界と競争できるITサービスを実現するため、土地や建物に制限されることなく、柔軟にサービスを提供できる環境づくりが必要でした。
建物からつくり上げるソリューションを求めて、数社でのコンペを行った結果、イメージの柔軟性に長けた大成建設をパートナーに選びました。慣例にとらわれない新しいアイディアを次々に提案してくる姿勢に感心し「大成建設となら理想的なデータセンターを実現できる」と思いました。

着工後すぐに東日本大震災に見舞われるなど、混乱した時期での工事となりましたが、現場の方々の臨機応変な対応と多大な努力によって工期を厳守していただきました。とても感謝しております。

さくらインターネット株式会社
運用部 IDC戦略チーム 花清 真 様

画像大成建設はコンペの段階から、私たちの目指す新しい形のデータセンターづくりに対して「一緒にチャレンジしましょう!」という意気込みで取り組んでくれました。その熱意はとても印象的であり、私たちもプロジェクトに対する挑戦と成功への意欲がますます高まりました。石狩データセンターの1号棟と2号棟は無事に完成し、ここから新たな挑戦が始まります。
大成建設には、現状に満足せずその時々のニーズに対して、柔軟かつスピーディーに対応していただけることを期待しています。

さくらインターネット株式会社
広報宣伝室 渋谷 幸代 様

画像2011年11月15日に現地にて、無事に開所式を執り行いました。開所式の直後には、テレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライト)など各メディアで広く取り上げられ、石狩データセンターに多くの注目が集まっていることを嬉しく思います。 地元の方々をはじめ、業界内外からの反響は予想以上であり、石狩市に誕生した初のデータセンターとして広告塔の役目も果たしていければと思います。

大成建設担当者より

作業所長 大海 邦彦

画像今回のプロジェクトでは、設計・施工のオール大成としての知見や技術力を駆使し、東日本大震災の混乱期においても高品質・短工期を実現しました。例えば、屋根関係の実物大モックアップをつくり設計内容を検証したことや、工期短縮のため基礎工事にPCa化を採用したことが挙げられます。

従来の概念にとらわれないチャレンジ精神で、新しいことを常に追求するさくらインターネット様の意欲に応えることができ、嬉しく思います。
「どのようにつくるか」にこだわり抜いて工法を工夫し、工事に関わるすべての人々が一丸となって取り組んだ結果、大震災という影響下においてもプロジェクトを成功できたのだと思います。

設計本部設備グループ 豊原 範之

画像100%外気冷房を実現するために、石狩市の過酷な気候条件(寒冷、多雪、強風、塩害など)を考慮し、石狩データセンターならではのプランニングを実現しました。
例えば、外気を建物の壁面からではなく軒下から取入れることで、雪溜まりによるトラブルを回避し、スムーズに外気を取入れられるようにしました。また、サーバルームや設備システムをモジュール化し、必要に応じて拡張することで、初期投資の抑制を図っています。

今回のプロジェクトでは、新しい思想を随所に取入れながら、モックアップ実験など検証を繰り返すことで着実に具現化し、新しいデータセンターを完成することができました。

設計本部建築グループ 安田 孝

画像2009年にアメリカ国内の最先端データセンターを視察して得た知見を活かし、石狩データセンターの設計では「外気冷房の導入」「モジュールデータセンターの展開」など新しい機能を盛り込みました。当時の日本ではまだ本格的に取り組まれていなかったこれらの要素について、米国視察を通して「実現できる」と確信し、自信を持ってさくらインターネット様に提案することができました。
石狩データセンターは建築・設備・構造が一体となり、“最先端の機能を備え、それらが機能美となって体現された最新のデータセンター”です。業界内外からも注目された一大プロジェクトに携わることができ、嬉しく思います。

工事概要

発注者

さくらインターネット株式会社

所在地

北海道石狩市

開所日

2011年11月15日

延面積

11,392m2(※2棟の合計面積)

URL

http://www.sakura.ad.jp/

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お客様の声

さくらインターネット株式会社
代表取締役社長 田中 邦裕 様

コーポレートビジョンを形にするために!ITサービスに根差したデータセンターづくりを実現しました。