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データセンター特集 環境配慮型データセンターの潮流と技術 第2回 PUEの低減とDCiEの向上

大量の電力を消費するデータセンターにおいて、建物・設備としてのエネルギー効率を表すPUE(Power Usage Effectiveness)とDCiE(Data Center infrastructure Efficiency)という指標があります。

この2つの指標は、データセンターの省電力化を目指す米国のNPO「The Green Grid」が提唱するもので、次の式で表されます。

PUEとDCiE

PUEとDCiE

PUEとDCiEは、逆数の関係です。(以下、PUEを使って話しを進めます。)

PUEの値は1.0、つまり、データセンター全体の消費電力がすべてIT機器の消費電力となることが理想です。
しかし実際のデータセンターでは、冷却のための空調電力、UPSやPDUにおける変換ロスなど、IT機器以外が消費する電力が大きくなっています。

下の円グラフは、3ヶ所のデータセンターにおける電力消費の内訳を表しています。データセンターA、B、CのPUEは、それぞれ3.3、2.0、1.9となり、エネルギー効率としては、PUEの値が最も低いデータセンターCが優れていることになります。

データセンターのエネルギー消費モデル

データセンターのエネルギー消費モデル(拡大)

それでは、PUEの値が幾らであれば、効率の良いデータセンターと言えるのでしょうか?

The Green Gridのホワイトペーパーには、

  • 多くのデータセンタのPUEは3.0以上ですが、適切な設計をすると1.6のPUEの値が達成可能です
  • 他の調査では2.0のPUEの値が適切な設計で達成できたと示しています

という記述があります。

今後、建設されるデータセンターの中には、環境配慮型としてPUE=1.6を目指すセンターもあれば、PUE=1.4が実現可能であるという事業者もあります。

今後のデータセンターの計画においては、コストと効果のバランスを見ながら、『PUEが2.0を下回る』ことを一つの目標とすることが妥当と考えられます。

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