ホーム - 特集 - アグリビジネス - 小型植物工場ユニットのおかげで、試験栽培に踏み切ることができました

アグリビジネス 小型植物工場ユニットのおかげで、試験栽培に踏み切ることができました

画像2009年に開発された「LED搭載型の植物工場ユニット」には、これまで多くのお客様からお問い合わせが寄せられました。中でも特に多いご要望としては、

  • 「まずは試験的に栽培をしてみたい」
  • 「設置スペースを取らないユニットが欲しい」
  • 「電力消費を抑えた、持ち運びが便利なユニットを探している」

などが挙げられます。
このようなお客様の声にお応えするため、大成建設では従来の5段式から3段式へとさらに小型化した可動式ユニットを考案し製品化いたしました。

画像今回は、小型植物工場ユニットの導入第一号である
株式会社ゼネック 美馬 芳彦 代表取締役社長兼CEOにお話を伺いました。

─導入された小型植物工場ユニットを使用されて、どのような取り組みを行なっているのですか。

2011年1月に京都市にある本社へ2台の小型植物工場ユニットを導入しました。取引先様などにアピールする目的も兼ねて1台は本社の受付にディスプレイし、1台は当社のビジネスに役立てる研究目的で執務室に設置しています。どちらのユニットでもレタスの栽培を始めており、弊社のグループ会社である株式会社ゼネックコミュニケーションが中心となってユニットの水温や湿度、光量、レタスの成長スピードなど、様々なデータの収集を行っています。

─小型植物工場ユニットを導入されたきっかけについて教えてください。
本社(京都市)に設置された小型植物ユニットの様子

本社(京都市)に設置された小型植物ユニットの様子

弊社は販売・在庫管理システムや人事システム、複合機制御システムなど各種コンピューターシステムの開発から運用管理・保守まで、システム開発におけるコンサルティングをトータルに行っております。

近年、IT業界は厳しさを増すばかりであり、IT技術と何かを組み合わせて革新的なビジネスモデルをつくろうと、「アライアンス」「農業」「SNS」という3つのテーマを挙げて検討しています。その中で、農業とIT技術との結びつきは将来ビジョンの想像がつきにくく、まだ開拓の余地はあると確信し模索していたところ、植物工場ユニットという装置がいくつか開発されているということを知りました。
その後、関西・関東を問わず関連性のある展示会やセミナーには必ず参加して各社が展開する様々なタイプの植物工場ユニットを見学し、情報を集める過程で大成建設さんの植物工場ユニットに出合いました。

─大成建設の小型植物工場ユニットを選ばれた理由は何でしょう。

植物工場ユニットに搭載されている高度な技術もさることながら、担当者の山中課長の広範な知識にとても感心しました。私は農家に生まれ育ちましたので、農業の知識を持っていると自負しております。その私から見ても、山中課長は野菜の性質などを熟知しており、かなり勉強されている様子が伺えて信頼できると感じました。

私達は、小型植物工場ユニットを活かし試験栽培をモニタリングすることで得られる知見をIT技術と組み合わせ、将来的には水温や水量などをソフトウェアでコントロールできる自動制御システムを確立し、植物ユニットに付加価値をもたらしたいと考えております。

技術と人が揃っている御社と一緒に新しいビジネスに取り組み、農業とIT技術を組み合わせた新しい形を創出できると信じています。

─小型植物工場ユニットの使い勝手はいかがですか。

運搬や設置が簡単で、設置場所も取りません。コンセントレベルの電力供給でまかなえ、初期費用は思ったよりも低コストで、試験的な栽培を考えていた弊社にとっては導入に踏み切りやすかったです。小型植物工場ユニットを設置したことで社内の関心も高まり、プロジェクトに参加を希望する社員もいるなど、ますます士気が高まっています。

─最後に、将来の構想についてお聞かせください。

植物工場ユニットに決まったビジネスモデルはありません。とにかく今は、徹底して栽培データを集め、いかにオートメーション化できるのか進めていきます。目指すものは人の手を煩わすことなく、年間を通して同じ品質のものを供給していくことのできる無人野菜工場のシステムをつくりあげることです。
将来的に世界的な食糧危機が危惧される中で、一石を投じるきっかけにできればと考えています。大成建設さんと協力しながら両社の得意分野や技術を融合して、付加価値のある植物工場やその活用方法を築き、国内はもとよりいずれは海外にも提供できるようになれればと思っています。

画像

─どうも有難うございました。

(取材日 2011年2月1日)

株式会社ゼネック様 コーポレートサイトはこちら